「あなたがたのうちにある希望について説明を求める人に」1ペテロ3章15節

ビンジェイ市での働きが始まってから30年もの時が流れました。いつも自分の不足を覚えつつ、主がお働きにな る妨げをしていないだろうかとの心配に捕らわれながらも、心配を覆いつくす神の恵みに守られつつ、皆さんの祈 りとご協力に支えられてこられたことを、心から感謝いたします。

1.一時帰国 6~9月

今回の一時帰国の目的の一つが秋田の母の見舞 いでした。転倒によるけがが続き、あまり動けなくなっ てきている中、認知症のような状態が散見されるよう になったからです。弟夫婦が働きに出ている日中、 母は家で一人きりなので、その影響もあったようで す。今回、1週間ずつ3度の帰省中はずっと会話をし 続けて過ごしました。長い間の海外生活について心 配してくれているのがよく分かりました。同時に、後 悔はないのか、とも尋ねられました。未信者の母の 目には心もとない歩みをしているように映るのでしょ う。後悔どころか、神に用いられる働きに就けた事を 証ししました。母と弟夫婦の救いのためにもお祈りい ただければさいわいです。

憲夫は5月にメダンで再発しためまいの検査を、帰 国してから受けました。その結果待ちの間に突発性 難聴になりましたが、すぐに投薬を受け、数日のうち にほぼ回復できました。無理ができない年齢になってきていることを痛感させられます。

こうした中で、諸教会訪問や伝道者の交わり、調布 教会の兄姉、特に青年の一泊キャンプなど、数々の 交わりをいただくことができ、力づけられました。

2.マナル牧師、ダニエル兄

4月にステント手術を受けたマナル牧師は主の守り と多くの祈りに支えられ、ほぼ通常の説教奉仕がで できるようになってきていますが、かなり無理をして やっているように見えます。ビンジェイ学園の校長と して毎日の教師向けデボーションは導いています が、対外的な多くの校長会議などは長女クリスティン 姉の代行出席などで乗り切っています。  手術を受けた心臓の調子は良いのですが、腎臓 や目が良くなく、定期的な検査をしながら投薬が続 いています。ただ、腎臓のために化学物質投薬は続 けたくないという本人の意向で、健康保険がきかず 値段の張るハーブ抽出サプリメントに替えています。 糖尿病の症状も抑えられ、腎臓機能も落ち着いてき ているようで、透析もせずに済んでいて、感謝です。

長男ダニエル兄の神学校での学びが始まりまし た。その経費のため、バプテスト学園より給料のよい メダン市の高校で教鞭をとるようになりました。神学校授業は1週間おきに夕方から始まるので、日中は 仕事をしてから授業に出ることができます。朝6時に 家を出て、夕方まで仕事、神学校がある日は帰宅が 夜11時になります。猛暑・豪雨・混雑の中のバイク移 動。体力的には非常に厳しい状況が続きますが、若 いうちの苦労と思って頑張っているところです。

3.ジャカルタ神学校卒業生の助っ人

6月からジャカルタのマルクス牧師が指導している 神学校の卒業生が派遣され、4か月間をめどにメダ ンでの伝道の手助けをしてくれていました。その結 果、アンディ兄はマンダラ教会での奉仕を継続する ことになり、ファスリ兄はメダン北部伝道の助けを継 続してくれることになりそうです。

二人はニアス島の出身で、メダン地域に新しい風 を吹き込んでくれています。メダン周辺の現伝道者 はみなバタック人でした。ファスリ兄には、スタバッ伝 道所の子供会でも一度お話をしてもらいました。よく 訓練されていて、今後が楽しみです。

1月に一度ジャカルタに戻り、そこで今後の奉仕地 を話し合う予定です。

4.12月から1月までの予定

新型コロナ行動規制のため2年間できなかったクリ スマス集会が、今年から復活します。4日にはシトメ アン牧師の親戚クリスマスの集いでメッセージ、5日ビンジェイ教会主催で壮年・婦人のクリスマス会でサ ラギ牧師がメッセージ、7日スタバッ伝道所子供会で 憲夫がお話、9日ビンジェイ教会日曜学校クリスマス 会でシトメアン牧師のお話、等です。

1月中旬、3年ぶりに行われるジャカルタで全インド ネシアのバプテスト教会フェローシップミーティング の説教と講義のため、令子と共に参加することにも なりました。

それぞれの奉仕が支えられますようお 祈りください。

主イエスの恵みが共にありますように

2022年12月3日

広瀬憲夫 令子