「…さらに地の果てまで」!

調布聖書バプテスト教会名誉牧師 ラバン・ラージャス

ラージャス先生

「しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります。」 使徒1章8節

「何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、すべての理解を超えた神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。」(ピリピ4:6-7)

宣教クォータリーにメッセージを執筆させていただけることは大きな喜びです。世界宣教はバイブル・バプテストの要です。BBFIではDNAとも言います。JBBFの草創期に私は関わらせていただきました。そしてこの70年間の祝福に感謝します。完全数である7の10倍です!お約束通りに、主は私とずっとともに歩んでくださいました!主よ、感謝します!

聖書には多くの偉大な人物、大事件が記されています。しかしイエス・キリストが死に勝利し、墓を征服してよみがえられたという福音ほど素晴らしい出来事はありません。

この出来事が世界中のすべての人に伝えられるべきです。だからこそイエス様は大命令をお与えになったのです。「地の果てにまで、すべての人に伝えよ!」これこそ、天に上げられ、父なる神の右の座に戻るときの主の最後のご命令でした。イエス様は世界中のすべての人に対してご自分のところに来て救われるように心から招いておられるのです。

「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」(ヨハネ3:16)

「この方こそ、私たちの罪のための、いや、私たちの罪だけでなく、世全体の罪のための宥めのささげ物です。」(Ⅰヨハネ2:2)

五旬節にエルサレムに集まっていたユダヤ人たちに、主は聖霊の証印と力を約束されました。その日、3000人が救われ、五旬節以前に建てられた教会に加えられたのです!この超自然的な力は今日の私たちの働きのための力でもあります!父、子、聖霊からなる三位一体のすべてが働かれたのです。

主の弟子たちは皆ユダヤ人で、アブラハムの時代からずっと、自分たちが一番であり神のご計画の中心であることを当然だと考えていました。五旬節の出来事の後もそのような考えを持っていたことでしょう。「天国はユダヤ人だけのものだ」ときっと彼らは考えていたのです。なぜなら、「さて、ステパノのことから起こった迫害により散らされた人々は、フェニキア、キプロス、アンティオキアまで進んで行ったが、ユダヤ人以外の人には、だれにもみことばを語らなかった。」(使徒11:19)によると、彼らは五旬節からずっと後になってもユダヤ人にしかみことばを語っていませんでした。

これは大きな問題でした

主がサウル(後のパウロ)にお現れになり、異邦人に対する使徒とするために彼を立ち上がらせてくださったとき、このユダヤ人たちの間違った考えを正そうと主はすでに働いておられたのです。その後主はペテロに(頑固なリーダ)きよくない物(異邦人を表しているようです)が天から降りて来るという幻を3度見せられました。これらの物は四隅(地の果てを表すようです!)を吊るされた敷布に入れられていました。そして主はペテロに「立ち上がり、屠って食べなさい!」と命じられたのです。神様はペテロの考えを変えてくださり、すぐにペテロは異邦人に対してみことばを語り始めたのです。

次に主は、不思議な方法でペテロと百人隊長コルネリオを出会わせてくださり、その後サウル(パウロと改名しました)にも働いてくださり、異邦人に福音が宣べ伝えられるようにしてくださいました。これら一連の出来事が私たちの霊的なルーツなのです! 4000年もの間続いた内向きな「ユダヤ人のみ」という文化を、神様ははっきりと変えてくださったのです!今日、神が教会に求めておられるのは、外に向かって地の果てまで出て行くことです!これが主の祝福をいただく方法です。

私たちは若い人たちに、主にフルタイムでお仕えすることの素晴らしさとその豊かな報いをよく伝えなければなりません!
私たちも同じ問題を抱えていませんか?

ここ10年の間、教会数は増えていません。多くの教会ではバプテスマ式より、お葬式が多いのです。私たちは後ろ向きに進んでいます!このことに懸念を抱く人はいるでしょうか?なぜもっと多くの人が主の働きのために献身し、神学校に入学しないのでしょうか?

これは深刻な霊的問題であると私は申し上げます。神学校のカリキュラムから宣教学のコースが削減されたと聞いています。ひとこと言わせていただきます。神学校の創始者の一人としてその権利はあると思います。神学校に宣教学のコースを増やし、牧師と宣教師の職務を重視すべきです。パウロはローマ11:13でそうしました。その結果福音は広がり、異邦人すなわち皆さんと私に届いたのです!私たちは若い人たちに、主にフルタイムでお仕えすることの素晴らしさとその豊かな報いをよく伝えなければなりません!

宣教をあるべき形でしっかりと重要視し強調していくことが、祝福の秘訣です!私は70年間の日本での宣教でこのことを体験してきました!主に従ったことに対して1000倍もご褒美をいただいてきました!フルタイムで主にお仕えすることには大きな報いがあります!

カナラップ先生はマタイ9:38を引用し、働き手が起こされるよう毎日午前、午後9時38分に祈りましょうと呼びかけられました。私たちはこれを実行に移すでしょうか?私は働き手が与えられるよう祈るために携帯のアラームを午前と午後9時38分に合わせました。

私に加わってくださいませんか?このメッセージを皆さんへの愛をもって書いています。私たちがこのことに心を砕いていることを神様が見られ、喜んでくださるようにしましょう。主は答えてくださいます!

私は次のことをチャレンジします:

 毎日午前と午後9時38分に働き手が起こされるよう祈りましょう。神様は聞いてくださいます。

 救われていない友人や家族の救いのためにも祈りましょう。

 教会にリバイバルが起こされるよう祈りましょう。

 語る勇気が与えられ、主の証人となることができるよう求めましょう。

 主は聞いておられます!

「だから、収穫の主に、ご自分の収穫のために働き手を送ってくださるように祈りなさい。」(マタイ9:38)