2023年・冬号2023-02-19T18:27:38+09:00

宣教クォータリー

2023年冬号

 

自ら覆いを被る愚かさを知る

桶川バイブル・バプテスト教会牧師 内島 隆

私たちはみな、覆いを取り除かれた顔に、鏡のように主の栄光を映しつつ、栄光から栄光へと、主と同じかたちに姿を変えられていきます。これはまさに、御霊なる主の働きによるのです。コリント人への手紙 第二 3章18節

主の御前における私達

ユダヤ教徒たちは、律法を守り行う自分の行いが救いに至る道だと思っていました。ところが、その思いこそが覆いとなり、あろうことか待ち望んでいたはずのキリストを、自らの手で十字架に着けてしまいました。

しかし、同じ罪人である私たちは、決して彼らをとがめることはできません。かつては「神などいない。生命は偶然の産物で進化した。」そう言って、仕事、収入、家庭、教養、健康、運勢など神ならぬものを拠り所として生きる偶像礼拝者でした。神を信じて律法を厳守しようとするユダヤ教徒たち以上に、罪の覆いのうちに閉ざされていました。

そんな私たちのためにも、キリストは人となって世にお生まれになり、その人生に寄り添い、ついに十字架の死と復活をもって私たちの罪を贖い、御国への道を開き、絶望とむなしさの覆いを取り除き新しい命、新しい人生をお与えくださいました。今日その恵は、キリストが父なる神のみもとからお遣わしくださっている神の聖霊によってもたらされています。

こうして私たちは、偶像ではなく真の神を礼拝する者とされ、鏡のように主の栄光を映し、世に向かって大いにイエス・キリストを証しする者とされました。

私の愚かさ

2018年に、ある国の地下教会を訪ねました。宣教師が昇天されて以後、捕縛を恐れることなく無牧の教会を守り続けている彼らの信仰に、励ましを得たいと思っていましたし、彼らは修養会を計画しており、御言葉の御用の依頼も受けておりました。とは言っても私は宣教師ではありません。しかも伝道者としての経験は桶川での12年だけ。加えて日本との通信手段が検閲されているため、あらかじめ打合せをすることが出来ません。現地へ行ってから準備するよりないという、じつに消極的な条件ばかり。しかしその一方で、休暇をとってまで準備をしてきた彼らの姿があっては、到底後ろを向く気にはなれません。宣教師がお使いになっていたデスクをお借りし、恐れつつ祈りつつ御言葉の準備をさせていただきました。

修養会の二日目、御言葉に様々な応答があるなかで、なんと一人の兄弟が献身したのです。夢を見ているのかと思いました。今まで私の働きを介してそんなことを言い出した人は一人もいません。どうしてこんなことが起きたのか、聖書に「これはまさに、御霊なる主の働きによるのです。」とありますように、聖霊なる主が彼をお召しになったからに他なりません。

そもそも私たちが授かっている御言葉には、「行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい」とおっしゃるイエス様の御心が伴っているものであって、それを誰かが語るならば、聞き入れたあらゆる国の人々に、神の御業が現れるのは当然ではないでしょうか。

後にコロナ禍によって厳しい移動制限政策がなされる中、地下教会では、献身した兄弟が亡き宣教師が残したテキストを頼りに御言葉を取り次ぎ、教会を守るべく奮闘したそうです。私は「宣教師ではありませんから。」と自ら覆いをかぶっていました。それだけに「主と同じかたちに姿を変えられ」続けなければいけないことを痛感したのです。

福音宣教に励む教会へ

私たち夫婦が宣教地から帰って後、一人の兄弟が宣教地訪問をしたいと申し出ました。そこで、折々励ましを頂いている田村宣教師にお願いして、彼をインドネシアに派遣させていただきました。

帰国後、彼の報告によると、礼拝の折に救いの証をさせていただいたところ、一人の日本人求道者が、彼の証しを聞こうと出張先から飛行機で戻って来たのだそうです。

救いの証、それはイエス・キリストの福音そのものではありませんか。それを語る兄弟はもちろん宣教師ではありません。しかし、求道者に福音をもたらすことは、もとより主の御心です。福音書には、イエス様が行かれると大勢の群衆が集まってきたので、御言葉を語られたと記してあります。私たちはこの方と同じかたちに姿を変えられている過程にあります。そうであれば、兄弟が福音を語り、求道者が求めてやってきたのも、聖霊なる主の働きによることではないでしょうか。宣教師であれ、牧師であれ、信徒であれ、それぞれ与えられた奉仕の働きは違っても、授かっている御言葉と救い、そして御霊は同じです。与えられた御言葉の恵みは、自分だけに留まるものと思ってはいけません。あらゆる国の人々のためにも、主が恵みをもって私たちに託してくださっているのです。

これを機に私達は、通常の祈祷会とは別に宣教祈祷会を設け、宣教地から届けられる報告や、宣教地訪問によって得た情報を頼りに、国内外の宣教を覚えて定期的に祈ることを開始しました。

展望

昨年の桶川教会のクリスマス集会に、8名の新来会者と6名の再来者がありました。こんなことは今までになかったことで、身近にも求めている人々がいることを示されるクリスマスとなりました。

この2023年も私たちは福音宣教の働きに励み、再び覆いを被ることなく鏡のように主の栄光を映すものとして、聖霊なる主の御業にあずかり続けたいと思います。

ラージャス師のメモリアルサービスに出席して

海外宣教委員長 佐藤一彦

 

私たちJBBF諸教会の発展を考える時に、決して忘れてはならないことは、日本に来てくださった宣教師たちのお働きです。最近でも多くの宣教師が日本に来てくださっています。しかし、戦後間もなく、敵国であったはずの日本に敵意ではなく神の赦しと愛を分かち合うために福音を携えてやって来られた若き宣教師たちの覚悟は、今の私たちには想像も出来ない程の犠牲が伴うものだったに違いありません。しかし、その犠牲と献身的なお働きを主は豊かに祝福され、現在では日本各地に建てられたバプテスト教会の群れが、主の御名を褒め称えています。

ラバン・ラージャス先生の71年間の日本宣教のお証しについては皆さんも良く知っているところだと思いますが、誰よりも主がそのお働きをすべてご存知です。そして、その主がラージャス先生を御元に引き上げて、「よくやった。良い忠実なしもべだ。」と先生のお働きに豊かな報いを与えておられることでしょう。地上に残された私たちにとっては、先生の宣教スピリットと笑顔を見ることが出来なくなることは寂しい限りですが、先生から教えられた聖書信仰が多くの世代を超えて引き継がれているのを見る時に、イエス様の福音宣教という御業の延長線上にラージャス先生が、そして私たちがいることに気付かされます。

さて、昨年の9月にラージャス先生のメモリアルサービスがアメリカ・ミズーリー州・スプリングフィールドのBBFI宣教事務局にて開かれました。そこに、JBBFを代表して理事長の石川師、調布教会の片山師、そして宣教委員会からはスミス師と私が参加させていただきました。9日にスプリングフィールドに到着した私たちは、まずBBFI宣教事務局を訪ねました。そして、宣教委員長のジョン・カナラップ先生の御好意で建物内を見学させていただきました。あまりにも充実した設備とスタッフや委員のお働きの内容に終始圧倒されました。現在BBFIは国内の4,000以上の教会と繋がり、700人以上の宣教師を、80カ国以上の国々に遣わす地方教会とのパイプ役としての働きをしています。

そして、10日の朝10時から宣教事務局の2階にあるチャペル室にてメモリアルサービスが開催されました。当日、何人が来られるのかカナラップ先生も予想できませんでしたが、実際には40〜50人という人数に少し驚きました。しかし、ラージャス先生の年齢を考えると、その仲間も当然御高齢で、すでに天に召されている方もいることでしょう。また、アメリカは広いので来られない方や先生のことを知らない若い世代もいるでしょう。しかし、これが宣教師の人生なのかもしれないと思いました。95年の人生で71年を日本で過ごせば、当然日本の方が先生にとってはホームだったのでしょう。最後の1年を娘さんのいるワシントン州で過ごしましたが、テキサスが先生の地元ですから知っている人も殆どいない中での寂しい最後の1年であったと伺っています。

しかし、メモリアルサービスにはラージャス先生の娘さんベレンダ姉妹、ジェニー姉妹、そして、マーズデン先生の息子のデイビット兄とそれぞれの家族親族が来られており、日本からの私たち訪問者を本当に喜んでくださり、終始笑顔と日本語で交わることができました。会場には名古屋BBCを創設されたビル・ハッサウェイ先生もおられ、未だ日本への情熱を持っておられる姿を見ることも出来ました。ほんの一瞬の一時の小さな集まりでしたが、日本が主にあって、宣教国として、今もなお愛され、祈られているのだと実感させられる集会でした。

このように祝福の証しを残すことのできる人生を、私たちは主にあって日々歩み続けていきたいものです。

「平安があなたがたにあるように。父がわたしを遣わされたように、わたしもあなたがたを遣わします。」ヨハネの福音書20章21節

ラージャス宣教師ドキュメンタリー映画へのリンク

青少年宣教キャンプの証し

第15回青少年宣教キャンプの恵み

香港・東アジア宣教師 吉田正治

「労苦している農夫こそ、最初に収穫の分け前にあずかるべきです。」テモテへの手紙 第二 2章6節

主の恵みによって、2008年から始まった宣教キャンプは、2019年、香港暴動によって開催が困難になりましたが、日本に開催地を移して続けることができました。

翌年の2020年からは新型コロナのパンデミックもあり、毎回開催が危ぶまれる中、今年でコロナ下三年目ですが、一度として途切れることなく、最初の年から15回、対面式で開催を続けられていることを感謝いたします。

2022年も何とか5日間の日程を完了し、コロナ感染の攻撃にもめげず、多くの青年たち、宣教師、牧師、伝道者、ボランティアの兄姉の皆様と、宣教の重荷を分かち合うことができました。主の恵みと守りに感謝いたします。

冒頭のみ言葉の「収穫の分け前」とは、救いの実を目の前で見る喜びだけではなく、キャンプに来られた全ての人が祝福を受けることを見る喜びでもありました。今年も、お母さんに申し込みをされて、イヤイヤ参加したという一人の愛すべき青年が救われました。またバプテスマの決心をした兄姉、信仰の確信やリバイバルが与えられた多くの兄姉の証しも聞きました。献身をした兄姉たちの将来も楽しみです。参加者のビフォーアフターの大きな変化と成長は目を見張るほどで、これこそが、伝道者冥利に尽きる喜ばしい「収穫の分け前」でした。

宣教師パウロは「外には戦い、うちには恐れが」(IIコリント7:5)あると言っていますが、この宣教キャンプも外側の困難だけではなく、主催者である私自身の、人知れぬ恐れ、疑い、弱さとの戦いがあり、見えない真の主催者であられるイエス様の働きと励ましがなければ、とっくに消滅していたでしょう。

「ですから、私たちは落胆しません。たとえ私たちの外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています。」コリント人への手紙 第二 4章16節

というわけで、イエス様が主催者であると知り、私はただの主のしもべなので、この尊い宣教キャンプの機会を、毎年、将来ある愛する青年たちに提供しなければならないとの思いを新たにしました。毎年全力で助けてくださる協力教会の仁戸名教会、J B B F宣教委員会、母教会の調布教会、またボランティアの兄姉に感謝いたします。2023年第16回も素晴らしいキャンプになりますように!!

神様にささげる決心

稚内BC マーサー・サラ

 

主にいくら感謝しても感謝しきれないほど宣教キャンプから御恵みを豊かに頂きました。初めて宣教キャンプに参加しましたが、日本からの宣教師の先生方や青少年の皆さんと出会い、交わることが出来、とても嬉しかったです。キャンプの説教と夜のデボーション、また交わりから頂いた神様の恵みとそのお働きを証しします。

説教からは神様の恵みの深さと、福音の素晴らしさに改めて気づくことができました。コロサイ1章5〜6節から語られたことが特に心に残っています。それは、多くの人に福音を広め多くの実が結ばれていくためには、まず最初に私自身が神様の恵みを理解しなければならないということです。

私には福音を語ることを恥じたり恐れたりしてしまう時がありますが、神様の恵み深さを本当の意味で理解していない時、またそれをきちんと意識できていない時にそのようになってしまうのだと気づかされました。主の前に悔い改めて神様の恵みをこれからはもっと意識して生きようと決心しました。私のような者を救って下さり、いつまでも私から離れることのない神様の恵みと福音の素晴らしさを深く思うことができ、私の心は福音を分かち合う喜びと熱意で再び満たされていきました。

夜のデボーションでは、主がとても近くにいてくださるということを何度も感じることができ、神様の恵みが心に染みわたっていくようでした。非常に励まされる大切な時間となりました。
そして交わりを通して与えられた恵みを証しします。東アジアの宣教師とお話しする機会を通して、神様は私の心に大きく働いて下さいました。その宣教師を通して東アジアの信徒について沢山のことを知りました。東アジアの信徒たちの御言葉と福音に対する熱心さと忠実さに感動した私は、彼らの伝道や日々の生活について色々な質問をしました。

彼らはいつ公安警察に捕まってしまうか分からない状況にあるというのに、堂々と公共の場所で福音を宣べ伝えているそうです。また礼拝の集まりでは窓を開けて堂々と賛美を歌っているそうです。東アジアの信徒は本当にキリストを自分の人生において一番大切な方としており、自由時間には聖書や信仰書を読んで勉強し、個人伝道をしていることを知りました。それを聞いて、私は自由時間を本当にキリストのために使っているだろうか、それとも自分のために使ってしまっていないだろうかと考え始めました。その時には答えが出せず、その夜も次の朝も考え続け、伝道者の書2章1〜3、11節、11章9節、12章13〜14節に導かれました。

この御言葉を通して、仕事の時間であっても自由時間であっても、もし自分の思いに従って過ごしてしまうなら例外なしに虚しい時間の使い方になってしまうと気づかされました。そして私は自由時間も、毎日の選択も全て神様に捧げる決心をしました。

キャンプから数カ月たった今、改めてキャンプ以降の私の歩みについて振り返ってみました。全て決心の通りに歩めているとは言えない場合も沢山ありますが、それでもキャンプを通して神様が私の歩みを変えてくださったことは確かです。そして神様は今もなお引き続き私の人生に働きかけてくださっていることを覚えて感謝しています!

 

救いの種を蒔く

稲毛BBC 清田大介

 

8月22日から26日の間に青少年宣教キャンプに参加させていただきました。このキャンプはコロナの影響により無くなる可能性がありました。それでも神様の恵みによって開催されることになりました。 このキャンプには約100人の方が参加しました。私は中学生で、このキャンプに参加した中学生は4人くらいで、すごく少なかったです。最初は友達ができるか不安でしたが神様の恵みによってすぐにつくることができました。神様からの恵みをすごく受けることができました。

このキャンプの中で一番心に残ったことは「救いの種を蒔く」ということです。今、この世界では神様の救いを必要としている人が増えています。私はこのキャンプを通してそんな人達に救いの種を蒔き、絶えず祈ろうと思いました。神様しか人を救うことができません。だからこそ祈りを捧げることの大切さも同時に改めて学ぶことができました。

感謝と祈祷

インドネシア派遣宣教師 広瀬憲夫

● 近況報告 ●

9月末にインドネシア現地での活動再開。新型コロナ対策制限・マスク着用義務はほぼ解除されて、通常の集会が行われている。各種クリスマス集会も久しぶりに開くことができ、家庭集会、スタバッ伝道所子供会、ビンジェイ学園でのクリスマス集会も盛会となった。

福音主義神学校での学びが始まったダニエル・マナル兄たちは、バイトもしながら忙しい日々。合間を縫って私と一緒に個人的に聖書と奉仕の学び。

年末年始に調布から二人の姉妹が宣教地訪問。現地牧師宅宿泊などの感想から、私たちがインドネシアに来た当初の事など、信仰によって歩むとは手を取ってもらいながら一歩々々歩むことだという初心を思い起こした。

1月下旬、フェローシップミーティングでジャカルタに出張。久しぶりの交わりの中で日常の奉仕の問題点と改善方法に示唆が与えられた。導きに感謝。

● 祈りの課題 ●

①日曜学校、子供会に来ている子たちが真理に堅く立てるように導けるように
②ダニエル兄、ジョン兄が恵みのうちに学びが進められ信仰が成長するように
③憲夫の秋田の母と弟夫婦、姉家族、横浜の兄家族が救われるように

 

インドネシア派遣宣教師 田村成幸

● 近況報告 ●

約10ヵ月に渡る教会訪問、一時帰国を終えて12月にインドネシアに戻りました。ご協力下さった諸教会の先生方、兄姉の皆様に心から感謝致します。

再訪問、交わりを含めて31教会を訪問させて頂きました。その全てが対面で、暖かく迎えて下さり感謝致します。

インドネシアに戻り、早期の教会独立に向けて準備をしております。同時に、次の働き場に関しても祈っていますので具体的な候補地が示される様にお祈り下さい。

家内の健康も守られている事を感謝致します。術後3年目を経て定期健診が、4ヶ月毎から6ヶ月毎になりました。完治に向けて続けて守られる事を願っています。

● 祈りの課題 ●

①インドネシア宣教の祝福と拡大
②スラバヤ南バプテスト教会の組織独立
③クランジ・バプテスト教会の祝福
④田村家族の守りと親兄弟の救いのため
⑤家内の健康のため
⑥スラバヤ後の働きが具体的に示されるように

 

台湾・東アジア派遣宣教師 鈴木しのぶ

● 近況報告 ●

諸教会の先生方、兄姉のお祈りとサポートを心から感謝いたします。

2022年11月27日(日)午後に若葉BBCにて派遣式をしていただきました。神学校でご一緒した港北NTBBCの姉妹が、すばらしいビデオを作成してくださいました。11月30日(水)に台湾に到着し、1週間自主隔離をしました。その間も検査陰性であれば外出可能であったため、教会のトラクト配布に参加し、運転免許証や居留証の手続きをし、また語学学校で体験授業を受けました。12月8日(木)から正式に在籍し、週5日通っています。 水曜日は午後の子ども会と夜の祈祷会に出席し、土曜は教会での奉仕、日曜日は礼拝に出席した後、聖歌隊の奉仕に加わり、月1回ある夜の婦人会にも参加しています。

 

毎日分からないことばかりで、教会の兄弟姉妹や町の人々に日々助けられ、親切にしていただいています。できないことばかりの中、神様と皆さんに助けていただくことばかりで、神様への感謝が増えました。神の御子イエス様が人となって私たちの間に住まわれたことを、これほど深く覚えたクリスマスはなく、心から主を賛美し感謝しております。皆様のお祈りを本当にどうもありがとうございます。

● 祈りの課題 ●

①台湾と東アジアで続けて福音が宣べ伝えられ、人々が救われるように
②神様と台湾の人々を愛する中で中国語が上達するように
③バイク等交通事故の多い街で、安全に移動できるように

 

ハワイ派遣宣教師 上久保 崇

● 近況報告 ●

10月には教会の子供たちがハロウィーンを避けるための「夜の子供会」を行ないました、この働きは毎回の内容や規模は異なりますが、今年はメッセージの後にみんなで夕食を作り、ゲームで楽しみました。主の守りの中で安全に過ごすことが出来ました。

11月には宣教大会を行ないました。今年は私たちがサポートをさせていただいている宣教師の先生方からのビデオレターを通して近況や祈りの課題を聞くことが出来ました。今年も信仰約束献金の目標が達成されて主の御名をあがめました。

12月25日は家族で過ごす方が多いために、人々がクリスマス礼拝に来られるように祈りつつ励ましてきましたが、いつもの方々が礼拝に来られたことに加えて家族一緒に出席する方もありました。翌週の新年礼拝にもいつもの出席者が共に集まって礼拝をおささげ出来ました。

● 祈りの課題 ●

①今年の教会のテーマ「イエス様を知り、信じ、信頼し、従う」(ヨハネ20:31)のために
②御言葉を通してイエス様に信頼し従う人が導かれるように
③円安の中での経済的な支えのために
④それぞれの場所にいる家族に、主の導きと守りがあるように

 

香港/東アジア派遣宣教師 吉田正治

● 近況報告 ●

クリスマスはコロナ前のように通常の子供会を行うことができました。子供15人、母親3人の出席がありました。また、クリスマス礼拝において祝福をいただきました。

1月1日が日曜だったので、翌日の2日に新年祝会を行いました。我が家の屋上にて、恒例のお好み焼きと豚汁を振る舞いました。コーナーストーン教会の礼拝は15〜20人の方が出席されています。

● 祈りの課題 ●

①今年4月にコーナーストーン教会は20周年を迎えます。10年ごとに教会の歩みを区切っておりますが、21年目、コーナーストーン第三期目の10年の祝福をお祈りください。
②中国との往来が、少しずつ再開していますが、まだ外国人が自由に行き来するには至っていません。日本人は、以前はビザなしで入国できましたが、しばらくはビザ取得が必要のようです。しかしこれも簡単ではなさそうで、しばらくは入国できないようです。
③吉田淳子師の両手の手指が荒れて、指先の腫れ、爪の変形や脱落が起きています。癒しのためにお祈りください。

 

インドネシア派遣宣教師 入江一義

● 祈りの課題 ●

①ケサワン教会信徒の霊的訓練のために(聖書信仰に立つ忠実な信仰の成長)
②中華系が多いケサワン教会の地域で特に中華系の魂が導かれるように(以前は住人が多かったが現在は店舗が多く住人が少ない。現在、少人数ながら集会を継続しているが、今後は巡回伝道や日本語バイブルクラス等を通してさらに教会に導かれることを期待している)
③ケサワン教会に住み込みで働ける伝道者が与えられるように
④牧会者、後継者が与えられるように。

悲しくも喜びに満ちた見送り

若葉BBC牧師/宣教委員 ジェームズ・スミス

 

去る11月27日(日)、若葉聖書バプテスト教会に於いて鈴木しのぶ宣教師の派遣式が行われました。それは、東アジアの宣教地に私たちの小舟である鈴木姉を見送るという悲しくも喜びに満ちた見送りの時となりました。

派遣式の中で開かれた聖書箇所の一つは、使徒の働き20章37、38節でした。「皆は声をあげて泣き、パウロの首を抱いて何度も口づけした。『もう二度と私の顔をみることがないでしょう』と言った彼のことばに、特に心を痛めたのである。それから、彼らはパウロを船まで見送った。」

内島師と栢下基従師が祝辞を述べて下さり、佐藤宣教委員長と鹿毛愛喜師がメッセージを語って下さいました。そして、会衆賛美と特別賛美によっても大変恵まれました。今回は、残念ながら皆さんを対面でご招待することができませんでしたが、その場にご列席の方もライブ配信で参加して下さった方も共に、神様が日本の一地方教会とそこに集う人々が信仰によって最良の働き手を宣教地に派遣したことの証人となって下さいました。

若葉教会と鈴木姉は、何年も前から派遣式とそれに続く働きのために備えてきました。鈴木姉がフルタイムの献身に導かれ、日本バプテスト聖書神学校へ入学、そして卒業、それに続く訓練と宣教地に赴くという召しに従うこと、更には若葉教会の宣教チームは宣教について学び、宣教集会を導き、鈴木姉が実際に宣教地に行くこと、今支援している宣教師をはじめ自分たちが派遣する宣教師をどう支援していくかについても話し合いました。若葉教会はまだ若い教会ですから、今でも派遣教会となるとはどういうことかを学ぶ途上にあります。しかし、感謝なことに私たちは一人ではありません。鈴木姉を派遣することは一地方教会が単独で行うことではなく、「私たちには何ができるのか」「どのように関わることができるのか」を神の人々が一丸となり、共に手を携えて働くことだからです。実際に派遣式に参加して下さった兄弟姉妹にも、また様々な形で私たちを支援して祈って下さったお一人お一人にも感謝致します。

 

JBBF海外宣教委員会の牧師たちと数名の方々が鈴木姉のために祈った時が最も感動的で、多くの人が涙を流して祈りました。鈴木姉はこれまでもそうであったように、これからも主イエス様と共に歩む信仰を証しし続けるでしょう。そして、宣教地において主にある兄弟姉妹と共に福音を伝え、人々を主に導く冒険へと加わることでしょう。私たちは、すでに鈴木姉の居なくなった「穴」を感じていますが、それは多くの奉仕をしていたというだけではなく、兄弟姉妹と共に信仰生活を送り、また人々の祝福となっていたからです。鈴木姉と別れることに悲しみの涙を流すと同時に、私たちは喜びの涙も流したと思うのです。なぜなら、神様がご自身の福音の働きのために送り出されるからです。マタイ28章においてイエス様が弟子たちに「ですから、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。父、子、聖霊の名において彼らにバプテスマを授け、わたしがあなたがたに命じておいた、すべてのことを守るように教えなさい。みよ。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいます。」と命じられました。この命令には曖昧さはなく、弟子たちはご命令の通りにしました。弟子たちはイエス様を救い主と信じて、イエス様を知ること、イエス様とつながることに大きな喜びを経験したのです。使徒の働きのテーマは、人々がイエス様を救い主と信じた時の救いの喜びです。

 

主ご自身も宣教の心を持っておられました。イエス様はそのことを地上の生涯において実践し、ご自分のいのちを私たちのためにささげてくださいました。キリストを救い主と信じている私たちは、宣教師の働きがあって福音を聞くことができました。言い換えるなら、イエス様が地上に来られ今から2000年前に始められた宣教の働きにより、私たちは新約時代のクリスチャンと同じ救いの喜びを持っているのです。

 

ですから、宣教師を派遣することに参加することは神様の働きを同じように行うことなのです。そして、私たちの心は大きな喜びで満たされるのです。鈴木姉を送り出したことだけで終わらないようにしましょう。祈りによって、再び働き人を送り出すという大きな喜びを経験させていただきましょう。

 

鈴木しのぶ宣教師派遣式の動画へのリンク

編集後記

下記の2つの動画は必見です。1つは、すでに天に召されたラージャス宣教師の動画。日本宣教に生涯をささげ尽くしたラージャス先生の歩みを、ぎゅっと凝縮したドキュメンタリー映画です。もう1つは、これから台湾、東アジアに遣わされていく鈴木しのぶ宣教師の動画。先日、若葉聖書バプテスト教会で行われた派遣式の様子を見ることができます。時代や遣わされる国は違いますが、宣教の大命令を弟子たちに与え、遣わしてくださるお方は同じ主イエス・キリストであることに感動いたします。ご覧いただき、福音宣教への思いを熱くしていただきたいと思います。

ラージャス宣教師ドキュメンタリー映画へのリンク

鈴木しのぶ宣教師派遣式の動画へのリンク

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