2021年・夏秋合併号2022-06-28T13:29:42+09:00

宣教クォータリー

2021年夏秋合併

 

喜びの福音!

ハレルヤバプテスト教会宣教牧師・軽井沢グレースキャンプ場管理人 谷井 悟

あなたがたの救われたのは、実に、恵みにより、信仰によるのである。エペソ人への紙2章8節

神は永遠になくならない喜びをすべての人に与えたいと願っておられます。救われて54年、伝道者として43年の恵みを覚え、大切なポイントと心して来たことを書かせていただきます。

永遠になくならない喜びをいただいた私

私は中学生になった頃、夜外に出て満天の星空を見上げながら、色々なことを思い巡らせました。宇宙の果てはどうなっているのか?ちっぽけな私・・・何のために生き、死んでいくのだろうか?死んだらどうなるのだろうか?ある朝、ラジオを付けると、美しい賛美と聖書からの短いメッセージを初めて耳にしました。「すべて重荷を負って苦労している者はわたしのもとに来なさい・・」(マタイ11:28)。1年間無料の聖書通信講座で聖書を学びました。唯一の創造主、天地の創造、人間と人間の罪、救い主イエス・キリスト、十字架と復活・・・。1年後、高2の春、高校生スプリングリトリートに参加し、罪人の私のために十字架に現わされた神の深い愛が心に迫りました。私は生涯この愛の中に生かして下さいと救い主イエス・キリストを信じ受け入れ救われました。私は神から、なくならない永遠に続く喜びを頂いたのです。

人の生きる喜びとは?

神は人を神のかたちに創造し、神と共に喜び楽しむ者として創造されました。人は神が創造された自然をよく管理しつつ、神と共に喜び楽しみ生きる者だったのです。

しかし、人にとっては、この素晴らしい喜びと感謝に溢れた時はほんのつかの間でした。神に背を向けて悪魔に従った人に罪が入り、罪によって死が入りました。その時から、人類は「暗黒と死の影とに住む者」となり迷い出、自分の道を歩む者となっているのです。しかし、神は罪のため死ぬ者となっている人類に救いをもたらす、壮大な計画をされ、救い主を世界に送ってくださったのです。神から迷い出た人類は21世紀の今、どうなっていますか?多くの人は神がくださる、なくならない喜びを無視しています。神を認めず、感謝もせず、あがめもしない多くの人々は不安と混乱と迷いの中にあります。生きる意味、希望を見出せず自殺する若者が増えています。眠れない者、うつ病に苦しむ者が溢れています。毎日特殊詐欺事件が起こり、高齢者の貯えをだまし取っています。破壊と悲惨は極みに達しようとしています。神がなくならない喜びを差し出しておられるのに・・・。

神の恵みによって救われる!

神は人間の生活に必要なすべてを与えてくださっているのです。「だれが神を離れて、食いかつ楽しむことのできる者があろうか。」(伝道の書2:25)神の恵みによって日々生かされていることを覚え、神に感謝し、神をほめたたえている人は何と幸いでしょうか!また、何よりも罪と死からの救いも神の恵みによって与えられることを知り、いただいている人はこの上もなく幸いです!

ところで、漢字の「恵」という字に救いの恵みが何であるかがよく現わされています。「十」=今から2000年前のエルサレムで神の御子イエス・キリストが私たちを罪から救うために身代わりとなって十字架で死なれました。「日」=御子イエス・キリストは墓に葬られ3日目の日曜日早朝死を打ち破りよみがえられました。「心」=私たちを罪から救うために十字架で死に3日目によみがえられた御子イエスキリストを私たちが心に信じ受け入れるなら私たちは「恵み」によって救われます。「あなたがたが救われたのは実に恵みにより信仰によるのです。」(エペソ2:8)〈個人伝道に用いられます〉実に人は神の恵みによって生きることができ、神の恵みによって救われるのです!!!

祝福か?呪いか?(申命記11:26-28)

人は神の命令に聞き従う時祝福を受け、神の命令に聞き従わないなら呪いを受けるということです。これは聖書全体が一貫して語っていることです。これは人類の歴史を学ぶならまさにその通りであることを知ることができます。私たちが神の祝福をいただく生涯を望むなら、ただ神のことばに聞き従うことです。神に聞き従わないなら、どんなに喜びに溢れていようとも、その喜びはやがて呪いとなるのです。それは現時点のことだけではなく、永遠という尺度の中での祝福と呪いです。今日、神は私たちの前に祝福と呪いを置かれているのです。

喜びをいただいたクリスチャンとは?

クリスチャンはなくならない喜びをいただいた者たちです。Ⅰテサロニケ1:9-10にテサロニケのクリスチャンがどのようであったかが記されています。彼らの姿に如何なる時代においても変わらぬクリスチャンの3つの特徴をあげることができます。1)偶像から神に立ち返って、2)生けるまことの神に仕えるようになり、3)やがて来る御怒りから私たちを救い出してくださるイエスが天から来られるのを待ち望むようになった者たちです。神に仕える・・・キリストの心を心とする時、クリスチャンの使命は全世界に福音を伝えることです。

福音の種を蒔かなければ!

種は不思議で、驚きに満ちています。あの小さな種に命があります。福音の種も同じです。蒔かなければ救われません。またなくならない喜びを得る人は起こされません。「福音は信じる者に救いを得させる神の力です。」(ローマ1:16)「朝のうちにあなたの種を蒔け。・・あなたは、あれか、これか、どこで成功するかわからない。」(伝道者の書11:6)

喜びの福音を次の世代へ!

福音は驚くべき、素晴らしい神の力です。福音により、神から離れて暗黒と死の影に住む者となったすべての人に、神と共に喜び楽しみ永遠に生きることのできる新しい生命(永遠の命)が与えられるのです。初代教会の時から福音は次の世代へとバトンがつながれて来たのです。

1950年(私が生まれた年)、救い主イエス・キリストの大命令に心動かされた、21歳と19歳のアメリカの若い夫婦が日本に来ました。彼らの名はラバンとエバレン・ラージャスです。彼らはだだ、イエス・キリストの命令に従い、また約束を信じて導かれるままに日本に福音を伝えました。彼らは単純に、素直に、みことばに従いました。日本宣教71年・・・多くの救われる者が起こされ、献身者が起こされ、日本に世界に次の世代へ福音が宣べ伝えられています。彼らの歩みに神の真実の大きさが証されています。

彼は晩年キャンプ伝道を通して、日本人クリスチャン1%にチャレンジし、日本人クリスチャン99%を祈っていました。私はこの祈りのバトンを受け取り、99ミッションの祈りを展開したく祈っています。グレースキャンプ場は日本の救霊と献身のために、多くの犠牲が払われて与えられた所です。あなたも祈りに加わって下さいませんか。私は99ミッションの祈りをもって、永遠になくならない喜びを得させる福音を神の力(ダイナマイト)に頼り伝えます。さあ、共に永遠に続く喜びの福音を次の世代に伝えよう!

愛の支援金

海外宣教委員長 佐藤一彦

インドネシアではつい最近まで世界最悪の新型コロナウィルス感染拡大が起こっている国となっていました。

今年7月には、一日の新規感染者数が5万人を優に超えましたが、そのピーク時に比べれば現在は半分近くに減少しているものの8月時点での累計の感染者数は415万人以上、感染死者は14万人超と、いずれもASEANの中でも群を抜いて悪い数字となっています。その影響は教会にも大きな影響を与えており、都市はロックダウン、集会の禁止など厳しい処置が出されている中、リモートによる礼拝、或いは集会の規模縮小など余儀なくされています。

そんな中、今回二人のインドネシア人牧師の召天についてご報告させていただきます。

お一人はインドネシアのジャカルタにある教会の牧師トゥファン師です。7月に新型コロナウィルスに感染し召されました。トゥファン師は神学校で田村師の教え子の一人で、同期にはネンゴラン師やフランキー師、メルディアナ兄妹と共に学び、卒業後はお父様の仕えている教会の牧師として奉仕されていました。実は、先生が召される直前にお父様も心臓病の悪化で召され、タンファン師家族にとっては、二人を同じ時期に主の元に送る事となり、天国の希望があっても辛い事を経験しています。

もう一人はメダンのバンチン牧師です。今年8月下旬にやはり新型コロナウィルス感染が原因で召されました。バンチン牧師はジャカルタのタンブナン師の教会から派遣されメダンの教会で仕えておられました。広瀬師とも長きに渡って交流があり、バタック・パッパッという部族で、奥様は華僑の方です。バンチン牧師には4人の息子たち(ジョン、スティーブン、エレミヤ、ダビデ)がおり、今回の父の召天を通して、二人の息子ジョンとスティーブンが心動かされて伝道献身を明確に告白し、これからジャカルタ神学校の通信教育を受けることになります。

このように、主の忠実な働き人が新型コロナウィルス感染によって天に召されました。そして、今回この両牧師の召天と残されたご遺族のために励ましと日本からの祈りのしるしとして、海外宣教委員会と国内宣教委員会が共に話し合い共同支援という形で愛の支援献金を両ご遺族にお渡しすることになりました。既にインドネシアにおられる田村師を通してお捧げいたしました。

私たちは主によって導かれた献身者のために、国内であろうと海外であっても、その働きのために祈って支えていかなければなりません。そして、主の福音宣教拡大のために献身者たちが用いられ、更に新しい者たちが起こされるために続けて祈りつつ、私たちにできる最善の支援を模索しながらフェローシップに、そして、主にお仕えし続けていきたいと思います。

ぜひ、皆様もトゥファン先生、バンチン先生の残されたご家族と両牧師の教会のためにお祈り下さい。

プロジェクト938

海外宣教委員長 佐藤一彦

米国宣教事務局(BBFI)の宣教委員長であるジョン・カナラップ師より、米国のBBF諸教会及び海外の諸教会に対して宣教のために祈りの輪の企画「プロジェクト938」が呼びかけられています。

米国宣教委員長のカナラップ先生は2年前の夏に行われたJBBF全国聖会の講師として御言葉のチャレンジを私たちに与えて下さいました。その中で「9時38分になったら宣教のために、献身者が起こされるように祈りましょう。」というアピールは大変印象に残りました。そして、その先生のビジョンが今回「プロジェクト938」という形で、更に多くの諸教会に呼びかけられることになりました。以下がカナラップ師からの呼びかけです。

世界の人口は驚くべき速さで増加しており、その増加に伴いかつてないほどに私たちは、福音を地の果てまで宣べ伝える責任が大きくなってきています。ですから、世界宣教への神の呼びかけに応える兄弟姉妹を見出すことは、私たちにとって急務な課題となっているのです。

「だから、収穫の主に、ご自分の収穫のために働き手を送ってくださるように祈りなさい。」(マタイ9:38)

イエス様は宣教の大命令を果たすために、より多くの働き人のために祈るようにと命じられています。この命令に応えるために、BBFI宣教委員会は「プロジェクト938」を立ち上げ、世界中の諸教会を励まし、より多くの兄弟姉妹が神の声に耳を傾け、神の導きに従うことができるために集中的に祈り合うためのプロジェクトです。

具体的には米国において、「938サンデー」として今年の10月3日(日)にBBFI宣教事務局が主催して諸教会が共に集まり働き人を求めるための特別な「祈りの日」を開催します。

私たちはそれに参加することは出来ませんが、この「働き人が与えられるために収穫の主に祈る」ことは私たちにもできます。一人一人の祈りは小さなものかもしれませんが、祈りの仲間として同じ福音宣教のビジョンを分かち合うことは大切な主の御心です。ぜひ、私たちも収穫の主に働き手を送ってくださるように祈りましょう!

ご興味のある方は米国BBFの「プロジェクト938」ホームページをくりっくし、ご覧ください。

ラバン・ラージャス宣教師を独占インタビュー!

日本宣教71年感謝!

海外宣教委員 谷井涙賀

2021年7月25日(日)、この日は奇しくもラージャス先生の94歳の誕生日。一週間後の帰国を前に、御代田の先生宅にて宣教委員長の佐藤一彦師と独占インタビューをするという特別の恵みをいただきました。22歳という青春真っただ中の若さで来日された師は94歳になり、パーキンソン病の発症もあって、今は昼間も寝ている時間が増えたと伺いました。夕方4時の約束の時間に着くと、先生はリビングのソファーにゆったりと腰掛け、私たちの到着を待っておられたご様子。ラージャスビッグハグで再会を喜び合いました。

さて、この特集記事では、ラージャス宣教師の71年間の長きに渡る日本宣教を感謝しつつ、先生へのインタビューとその翌日の歓送会の恵みを回想して、特に先生が印象深く語られた御言葉に焦点を当ててみたいと思います。

滅びゆく日本の魂を愛して

「割り当ての地は定まりました。私の好む所に。実にすばらしい私へのゆずりの地です。」詩篇16:6

「実にすばらしい私へのゆずりの地です。」インタビューを開始して、まず先生の口から語られた御言葉です。日本がアメリカと戦争をしていた頃、先生にとって日本はまさに「敵国」、日本人は憎い「敵」でした。献身して神学校に入学され、将来は日本ではなく中国に行くように志が与えられ準備しておられました。しかし、GHQのマッカサ―司令官の「今日本に最も必要なのはキリストの福音である」との呼びかけを通して日本宣教を決心されました。そして、同じ頃、日本宣教への召しを確信したエバレン先生(当時19歳)と一緒に敵国であった日本に神の愛を伝えに来てくださったのです。

「しかし、わたしはあなたがたに言います。自分の敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。」マタイ5:44

先生は、神の愛をもって日本を愛し、滅びゆく日本の魂を愛し、日本人のようになって仕えてくださったのです。

インタビューをしながら繰り返し驚かされたことがありました。それは、71年前の当時の様子をまるで昨日のことのように思い出し、お話してくださったことです。まだ整備されていないでこぼこの道をジープで走ったこと、真っ暗な山道を越えると美しい街の灯りが見えてきて感動したこと、更には清水で出会った美しい望月青年(故望月次郎師)に “Are you an American?” と英語で尋ねられたこと、望月青年と一緒にいた友人の名前は「・・・堀内君!」と出てきた時には先生の驚異的な記憶力に驚愕しました。遠い昔の記憶が、長い時を経ても先生の脳裏には昨日の事のように思い出されるのです。言葉も文化も全く異なる日本で、経験するすべてが刺激的で衝撃的な体験の連続だったからではないか、と思いました。全てが整う住み慣れた祖国、また愛する家族を離れて、戦後貧しい日本に先生が来てくださったことに改めて気付かされました。

また先生は、主が導かれ開拓した先々で美しい町、美しい人々(兄弟姉妹のこと)に出会ったとも話されていました。まさに、主が先生に与えられた「実にすばらしい私へのゆずりの地」が日本だったとの言葉を伺い、胸が震えました。ラージャス先生を日本に送って下さった主に感謝せずにはおられません。



“Jesus is my boss!”

「イエスは近づいて来て、彼らにこう言われた。『わたしには天においても地においても、すべての権威が与えられています。ですから、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。父、子、聖霊の名において彼らにバプテスマを授け、わたしがあなたがたに命じておいた、すべてのことを守るように教えなさい。見よ。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます。』」マタイ28:18-20

“Jesus is my boss!” ここ数年、先生にお会いするたびに、右手の人差し指を天に向けて言われていた言葉です。「私のボス(主人)が私に行くように命じましたので、私はただ従って日本に来ました。イエス様は、天においても地においても、すべての権威が与えられています。素晴らしいことです。」先生のダイナミックな信仰、偉大なヴィジョンを掲げて宣教されるスピリットは、まさにこの御言葉から来ています。18世紀にイギリスからインドに渡ったバプテストの宣教師、ウィリアム・ケアリも次のようなことばを残しています。 “Expect great things from God; attempt great things for God.” ~神から偉大なことを期待し、神のために偉大なことを企てよ。~

また、「私は3人―私とエバレンと主―でチームになって日本に来ました。」、「私は決して独りぼっちではなかった。」とも話されました。愛する二人の妻エバレン先生、クララ先生をここ日本で先に天に送った後も、日本にとどまり続けてくださったのです。71年間という長きに渡る日本宣教は、喜びだけではなく、多くの苦労と忍耐と流した涙がありました。しかし、ラージャス先生は、「イエス様は約束の通りいつもともにいてくださった。」と自らの歩みと重ね合わせるように深くうなずきながら、確信に満ちてお証しくださいました。これから先生が米国に帰られた後も、同じ主がいつも私たちと共にいて、助け、励まし、また導いて下さることを深く覚えることができました。



9:38チャレンジ!

「そこでイエスは弟子たちに言われた。『収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫の主に、ご自分の収穫のために働き手を送って下さるように祈りなさい。』」マタイ9:38

2019年夏に行われた全国聖会において、米国BBFIの宣教委員長、ジョン・カナラップ先生がマタイ福音書9書38節のおことばから、「毎日9時38分に働き手を送ってくださいと祈りましょう!」とチャレンジしてくださったことはまだ記憶に新しいことと思います。私もそれから暫くは、ケータイのアラームをその時刻に設定して祈っていましたが、最近は忙しさにかまけて祈らなくなっていました。

先生は、99%の日本人が主を知らずにいることを嘆き、涙ながらに祈っておられました。「99%の日本人がイエス様を信じることができるように」との祈りでした。先生の71年間の宣教の実として、多くの人がイエス様を信じて救われ、バプテスマを受けて教会に加えられ、そして献身して日本各地にそして世界各地に送り出されて行きました。私自身、先生の宣教の実であり、先生の働きに心から感謝する者として、9:38チャレンジを主からのものとして受け止め、祈り続けていきたいと思いを新たにしています。

信仰のバトンを受け継ぐ

「イエスは彼らに言われた。『さあ、近くにある別の町や村へ行こう。わたしはそこでも福音を伝えよう。そのために、わたしは出て来たのだから。』」マタイ1:38

先生が残して下さった信仰のバトンを受け継ぐことは、まさに福音を受けた私たち一人ひとりが出て行って福音を証しすること、また9:38チャレンジを信仰により受け止め、働き手を送ってくださいと祈り求め続けることであると確信しました。ラージャス先生は遠く離れた敵国日本に来て下さり、米国諸教会も祈り多くの犠牲を払って先生を遣わして下さいました。諸教会から献身者が起こされ、御言葉にある如く「さあ、近くにある別の町や村へ行こう。わたしはそこでも福音を伝えよう。」と日本や世界各地に献身者を送り出すことは、主の御心であり、ラージャス先生の最後の熱い祈りでもありました。今は更に主のお出でになる時が迫っています。「主よ。収穫のために働き手をお送りください。また、私をも遣わし、用いてください。」と主に祈り、信仰の応答をもって主に仕えて参りましょう!ラージャス師から受け取ったバトンを持って・・・。

なぜ海外宣教のために献金するのか?

長年に渡り日本に福音を伝えた宣教師ケン・ボード

私が初めて仕事をしたのは、17歳のときでした。月曜から金曜までは放課後、土曜は一日中、花を育てる苗床で働いていました。初めて給料をもらったとき、そのうちの10%を教会に献げ、海外宣教のための献金をしました。これを62年間続けてきました。私が海外宣教のために献金する理由は4つあります。

海外宣教にはお金がかかる

まず、海外宣教にはお金がかかります。宣教師は自分のために祈ってくれる人々に感謝しますが、宣教活動をするには祈りだけでは足りません。ガソリンスタンドは現金を欲しがります。食料品店では現金が必要です。さらに、家賃、車、子供の教育、チラシやトラクトの印刷など、宣教活動を成功させるために必要な多くのお金が必要です。

私たちが北九州聖書バプテスト教会の開拓伝道を始めたとき、このような費用がかかりました。建物のための礼金として、20万円を支払いました。椅子代として15万円。聖書には135,000円かかりました。賛美歌には6万円かかりました。看板に80,000円かかりました。スリッパに30,000円を支払いました。10,000枚のチラシを印刷しました。45,000円の費用がかかりました。北九州教会の最初の礼拝の準備にかかった費用は、70万円でした。これは、1971年当時の価格であり、現在ではもっと高いでしょう。700,000円! このお金はどこから来たのでしょうか?それは、宣教師の働きは霊的な働きですが、その働きを成功させるためには、現金のような物質的なものが必要であることを理解しているクリスチャンたちからのものです。

懸命な投資

次に、海外宣教のために献金することは、賢明な投資です。皆さんは投資をしていますか?株ですか?債券はありますか?美術品?宝石?財産はありますか?もちろん、クリスチャンがこのような投資をすることは問題ありませんが、これらのものを天国に持っていくことはできないということを理解していますか?ですから、マタイ6:19-20でキリストは、「自分のために、地上に宝を蓄えるのはやめなさい。そこでは虫やさびで傷物になり、盗人が壁に穴を開けて盗みます。自分のために、天に宝を蓄えなさい。そこでは虫やさびで傷物になることはなく、盗人が壁に穴をあけて盗むこともありません。」と言われました。皆さんは、このことについて考えたことがありますか?どうすれば天に宝を積むことができるのでしょうか?この質問に答えるためには、別の質問をしなければなりません。天国に行くのは何ですか?あなたは家を持っていますか?自分の家を天国に持っていくことはできないことを理解していますか?あなたは車を持っていますか?天国に行くときは、車で天国に行くのではないことを理解していますか?主のもとに帰るときには、私たちが大切にしている物質的なものはすべて置いていかなければなりません。

もしそうだとしたら、どうやって天国に宝を積むことができるでしょうか?その答えは明らかです。天国に行くのは、イエス・キリストを信じている人々の魂だけなのです。ですから、他の国の人々に福音を伝えている宣教師に献金することは、天に宝を積むことになるのです。これはクリスチャンにとって最高の投資ではないでしょうか。

必要を神様が満たしてくださる

3つ目は、海外宣教のために献金をするクリスチャンの必要を神様が満たしてくださることです。多くのクリスチャンが愛読している聖書の一節に、ピリピ4;19があります。「私の神は、キリスト・イエスの栄光のうちにあるご自分の豊かさにしたがって、あなたがたの必要をすべて満たしてくださいます。」これは素晴らしい約束です。しかし、ちょっと待ってください。この約束は誰に与えられたのでしょうか?この約束は、宣教師パウロに献金を送ったピリピの信者たちに与えられました。「テサロニケにいたときでさえ、あなたがたは私の必要のために、一度ならず二度までも物を送ってくれました。私は贈り物を求めているのではありません。私が求めているのは、あなたがたの霊的な口座に加えられていく実なのです。」(ピリピ4:16-17)

もちろん、ピリピの約束はすべてのクリスチャンに対するものだと言えますが、この約束は、宣教師のために献金をするクリスチャンにとって特別な約束であることがわかります。私は55年間の宣教師生活の中で、神様がこの約束を忠実に守ってくださることを何度も経験しました。

1966年の夏の出来事

その中の一つをご紹介しましょう。1966年の夏、私の家族は宣教師になる準備をしていました。その頃、私の教会では宣教大会が開かれていました。その大会が始まる前に、私は主に「主よ、今年は海外宣教のための献金をすることができません。あと2ヶ月でデピュテーションが始まり、給料がなくなります。また、宣教のために車を買わなければなりません。ですから、主よ、私が今年、献金できない理由をご理解いただけますね?」

しかし、宣教師たちの訴えを聞いているうちに、彼らの証しに心を動かされていきました。私は銀行に行って500ドルを借りました。教会で海外宣教のための献金があった日曜日に、その500ドルを献金しました。(当時、500ドルは大金だった)献金箱にお金を入れたとき、私の心は喜びに包まれました。、
しかし、月曜日の朝、目が覚めると、その喜びは消えていました。「何てことをしてしまったんだ」と思いました。あと2ヶ月でデピュテーションが始まり、私にはもう給料がありません。妻と2人の子供を養わなければなりません。さらに、銀行から借りたお金も返さなければならない。それに、車も買わなければならない。私は、海外宣教のための献金のためにお金を借りたことを後悔するようになりました。

火曜日、牧師は私に「昨夜、教会の役員会があった。昨日の夜、教会の役員会があって、教会が君に車を買ってあげることになったんだ」と言われた。彼は私を自動車販売店に連れて行き、新しい車を買ってくれました。私が海外宣教のために献金したので、神様が約束を守って必要なものを与えてくださったのです。

勘違いしないでください。誤解しないでいただきたいのは、海外宣教のために献金をすれば、神様が新しい車を与えてくださると言っているのではありません。私が皆さんに理解していただきたいのは、神様は約束を守られるということです。神様は、神様を信頼して宣教師を支援するクリスチャンの必要を満たしてくださいます。

主への愛を証明する方法

4つ目に、海外宣教のために献金することは、主への愛を証明する方法です。人を本当に愛しているなら、その人が好きなものを愛するようになります。私は結婚してから、妻の好きなものを愛するようになりました。子供が生まれて、ハイジやムーミン、ドラえもんなどのテレビ番組を見るようになったのも、子供が好きだったからです。

それと同じように、私たちが主を本当に愛しているならば、主が愛したものと同じものを愛するようになります。例えば、キリストを本当に愛していれば、教会を愛するようになります。エペソ5:25によると、キリストは教会を愛し、教会のためにご自身を献げられました。もし私たちが本当にキリストを愛しているなら、教会を愛し、礼拝に忠実に出席するでしょう。私は、「主を愛しています」と言いながら、教会に忠実に出席しないクリスチャンを理解できません。本当に主を愛しているのだろうかと思うのです。

福音を伝えるために

主が愛しているものは他にもあります。それは、世界中のすべての人の魂を愛しているということです。ヨハネ3:16には、神がひとり子を与えるほどに私たちを愛されたことが書かれています。2ペテロ3:9によると、神様はすべての人の救いを願っておられます。私たちに「全世界に行って、すべての造られた者に福音を宣べ伝えなさい」と言われたのはそのためです。ですから、もし私たちが本当に主を愛しているなら、福音を聞いたことのない人々に福音を伝えるために、宣教師を派遣するために献金をするでしょう。

第二コリント8章と9章で、パウロは献金に関するいくつかの原則を教えています。8章8節には、供え物の目的の一つが書かれています。私たちが供え物を献げるのは、私たちの愛の誠実さを証明するためです。神はすべての人を愛しておられ、すべての人が福音を聞いて救われることを願っておられることを知っているので、私たちは海外宣教のために献金を献げることで、主に対する私たちの愛の誠実さを証明します。

私は、什分の一と海外宣教のための献金の違いを、このイラストで説明したいと思います。神様があなたの前に立っていると想像してください。神様はあなたに 「私を愛しているか?」と尋ねます。什分の一を献げることは、「はい、主よ、あなたを愛しています 」と口で答えることです。海外宣教のために献金することは、主のもとに駆け寄り、抱きしめて 「はい、主よ、あなたを愛しています 」と言うことです。

キリストとの関係

以上が、私が海外宣教のために献金する4つの理由であり、皆さんにも海外宣教のために献金することをお勧めする4つの理由です。しかし、最後に、私はあなたに厳しい言葉を書かなければなりません。もし私があなたに海外宣教のための献金をするように説得しなければならないとしたら、あなたとキリストの関係に問題があります。また、祝福を約束しなければ海外宣教のための献金をしてもらえないのであれば、あなたのキリストに対する愛の大きさを真剣に考える必要があります。

なぜ海外宣教のために献金をするのか?私たちが海外宣教のために献金するのは、私たちのために十字架で死んでくださった救い主を愛し、世界中のすべての人にこの素晴らしい救い主を知ってもらいたいと思うからです。


青少年宣教キャンプの証

主の恵みが天よりあふれ、豊かに注がれた今年の宣教キャンプ

香港/東アジア派遣宣教師 吉田 正治

「ふたりでも三人でも、私の名において集まるところには、私もその中にいるからです。」マタイの福音書18:20

尊い主の御名を讃美いたします。

毎年、宣教キャンプの恵みをご報告できますことを感謝いたします。全キャンパーたちに共通した感覚だろうと思いますが、文章にしてしまうと、この宣教キャンプの素晴らしさを十分にお伝えできないもどかしさがあります。これは参加していただかないと決して味わえない恵みです。

まず会場ですが、今年も香港開催は望むべくもなく、JBBFの施設も使用できない中で、仁戸名教会のご協力を仰ぎ、10箇所以上の施設を当たっていただきました。パンデミックもピークを極め、仮予約しては施設が閉鎖を決め、それが3回も4回も続き、今年は不可能かと思われた時、千葉県君津の施設が閉じておらず、ちょうど私たちのキャンプの日程でキャンセルがあって、ジグゾーパズルの最後のピースが埋まるように、開催が可能になりました。施設は私たちしか利用者がいなかったため、一番大きい集会場を借り切ることができました。楽器の音出しも、集会での賛美も全てOK、いつ賛美練習、楽器練習をしてもOKという自由な場所でした。私たちの祈りをお聞きくださり、主がお働き下さると、全世界的疫病蔓延、しかもピーク第五波の下でも、まるで何事もないかのように集まり、理想的なキャンプを遂行することができました。

コロナ対策は、同行してくださった二人の看護師姉妹のご指導を仰ぎ、正しく恐れ、正しく予防をしつつ、3泊4日のキャンプが始まりました。宣教キャンプ初日のレクリエーションは、恒例の体力勝負です。これによってキャンパーたちはすっかり打ち解け、新しい友人もたくさんできます。6回の集会も全て宣教師のメッセージで、宣教の思いを共有することができました。朝夕のデボーションも充実して、霊的覚醒を与えられます。宣教地からのリモート説教もあり、わかりやすいダイレクトなチャレンジで、多くの若者が新しい決心に導かれました。

今年は八教会から、53人の参加をいただきました。これからも日本開催で、このユニークなキャンプが続けられ、次世代に宣教のバトンを渡して行けるようにお祈りをお願いします。

 

青少年宣教キャンプを開催する事ができた恵み

仁戸名聖書バプテスト教会牧師 小林 秀夫

今回のキャンプを開催する上で大きな信仰の試練と祝福を頂きました。

実は、キャンプの会場として群馬県妙義の青少年の家を予約していたのですが、それが、8月8日のキャンプの16日前に突然コロナ騒動の為に閉鎖されてしまったのです。ふつう青少年の家は三ヵ月前までに申し込まなければ受け入れてくれません。今回は、二週間前だったので、これは絶望的な状況でした。昨年も会場が突然使えなくなる事態が起きましたが、それは7月24日で一ヵ月前の事で、今年はその半分の期間しか残されていなかったのです。しかし、それでもあきらめずに祈って他の場所を探し続けることができたのは、昨年も絶望的な状況でも道が開かれた経験があったからだと思います。

そこで幾つかの施設に問い合わせましたが、どこも似たような状況で断られました。ただ、不思議な神の導きがあって富士市少年の家だけは、一応受け入れて頂けました。ただ、その3日後まで確認が取れないというので、祈って待っていました。しかし、結局その施設が使えないという連絡が来たのです。それは、仁戸名教会が主催するCS合同キャンプの初日でした。キャンプを主催して大変忙しい中、次の施設を探すのは不可能に思えて、私も途方に暮れてしまいました。何よりも祈っていた場所が断られたことで、正直、失望して心が折れてしまった状態でした。しかし、娘の愛香があきらめずに他の施設を探し続けるように励ましてくれたので、気を取り直して探し続けることができました。

そこで、少年の家は期間的に間に合わなくでも民間の宿泊ならまだ間に合うと考え、そちらを調べてみると、幾つかの候補が見つかりました。ただし、料金が高く、同じ費用では三泊四日を二泊三日に減らさなければなりません。この事を他のスタッフに相談しましたが、中止するよりもその方がよいということで了承してくれました。それと並行して、まだ残っていた千葉県の他の少年の家に問い合わせ続けました。

まず、一度は断られていた鴨川の施設に所長にじかにあって再びお願いしましたが、やはり無理だと断られました。次に館山の太房岬の施設に問い合わせた所、検討してくれるとの事で返事を待っていましたが、やはり期間的にどうしても無理だというものでした。数えてみたら、結局10か所の施設に断られていました。

普通はそこであきらめる所ですが、まだ、最後に君津亀山の施設が残っていたので、「だめもと」で電話してみました。ところが、亀山の職員の答えは、二つ返事でOKだったのです。余りにも簡単で気抜けするほどでした。

その後、実際に使ってみたら、色々な意味で最初の妙義の施設より遥かにいい施設でした。それは、まず、ちょうど私達の期日だけ他の団体が全てキャンセルしていたので、受け入れてもらえた事。また、私達だけの貸し切り状態になったので、他団体からの感染のリスクがなくなった事や、かなり自由に使わせてもらえた事。また、妙義山ではできなかった、シーカヤックや磯遊び、鴨川シーワールドなど海のレクレーションが満載だったので、参加者がとても楽しめた事。レクなどの移動距離が非常に短くなった事等々。

主は最初からこんな素晴らしい場所を備えて下さっていたのですが、絶望的な状況の中でも信仰を持って探し続けるか、私達の信仰が試されていたのだと思いました。 「探し続けなさい。そうすれば見つかります。」(マタイ7:7) 勿論、集会そのものも大いに恵まれ、多くの決心者も起こされました。キャンプを開催出来た事自体が主の大いなる御業であったことを皆が知らされたからです。主の大いなる恵みに感謝です。

感謝と祈祷

インドネシア派遣宣教師 広瀬憲夫

広瀬先生● 近況報告 ●

新型コロナの拡大が続き、憲夫の帰省も県境越え移動がかなわないまま一時帰国が伸びている。4月に母が転倒、12針縫う怪我をしたが無事に回復。

新型コロナの警戒の中で無事にビンジェイ教会・スタバッ伝道所で合わせて5名がバプテスマ。結婚式と伝統部族披露宴が行われた。

7月から学校は新年度スタート、ビンジェイ教会付属幼稚園・小学校は三密を避けた分割登校方式で授業を継続。スタバッ伝道所周辺はレッドゾーンで、水曜子供会は休止。教会礼拝・祈祷会は集会とオンライン配信を継続。感染拡大が激しい中、メンバーは守られている。

ビンジェイ市近郊在住日本人とのズーム聖研は毎週継続、ローマ人への手紙を5節ほどずつ学び10章まで。献身的な信仰が与えられている。

● 祈りの課題 ●

①ラージャス宣教師から受けた恵みの宣教スピリットを次世代に継承していけるように。
②新型コロナ感染拡大の中、信仰による永遠の命の平安を証しする伝道が積極的にできるように。
③基礎疾患の多いインドネシアの人々の中で、特に教役者の霊的・身体的健康が守られるように。
④広瀬の今後の新たな宣教地への導きのため。

香港/東アジア派遣宣教師 吉田正治

吉田先生● 近況報告 ●

いつも中国・香港のためにお祈りとお献げものを感謝いたします。

香港は、表面的な日常生活ではいつもと変わりませんが、2020年に入ってコロナで集会が規制され、2021年に入っては、民主活動のリーダーたちの逮捕が続き、社会から確かに活気が失われていると感じます。中国国内でも以前のような社会主義に戻っていく方向が顕著に見えだしていて、コロナ以前のようなバブル景気に浮かれる雰囲気には戻らないでしょう。

香港の政治の変化は、今のところ教会には影響がありませんが、近い将来、今のような自由な伝道ができなくなることは大いに予想されます。香港を取り戻す、という目標を達成した今、次は香港を中国に戻す(中国化する)のが目標になっているようです。

教会はコロナ下ですが、以前のように礼拝、日曜学校は通常通りに行っています。コロナ以前に比べて出席人数は減っていますが、新来者も毎月与えられています。母教会の中国人姉妹の証しを小冊子にして印刷し、上水の町に配布を始めています。これを読んで感動されて、一人のご婦人が礼拝に参加されました。さらにこの証しの小冊子が用いられるように祈りつつ配布を続けています。

● 祈りの課題 ●

①なかなか下火にならない新型コロナですが、1日も早く税関が開き、中国の兄姉たちを訪問できますように。
②教会の集会が、以前のように自由に主を賛美し、マスクなしで交わりができるものになるように。
③日本にいる、淳子の父と家族、吉田の母と家族の救いのために。

台湾/東アジア派遣宣教師 鈴木しのぶ

● 近況報告 ●

2021年8月までに29の教会を訪問しました。そのうちの7教会はコロナウィルスのパンデミックによりオンラインで行いました。度重なる緊急事態宣言やまん延防止措置により、計画通りにならないことも多々ありますが、何とか直接訪問できるようにと牧師先生方が何度も計画してくださっていることに心から感謝しています。7月には祈っていた関西地方への訪問が叶いました。10月には北陸地方に伺う予定です。

● 祈りの課題 ●

①台湾・東アジアの人々の救いと霊的祝福のため。
②停止中のビザの新規申請が相応しい時に再開されるように。
③デピュテーションの祝福のため。

ハワイ派遣宣教師 上久保 崇

上久保先生● 近況報告 ●

子供たちの夏休み(ハワイでは6月~7月が夏休み、8月に新学期)を利用して、一泊でキャンプを行ないました。神様の創造の記事から二回のお話と一回の分級を持ち、また久しぶりにゆっくりと交わる時間もあり信仰と親交を深める時となりました。夏以降には以前のような日英両語礼拝や日曜学校成人クラス、週日の伝道をコロナ前のように戻して、教会の成長と新しい方々への働きが進められていくことを祈っています。7月に末期がんの兄が危篤になり単身で帰国をしました。主のお導きの中で兄と普通に会話をすることが出来て救いの祈りを共にささげることが出来ました。この期間は日本からオンラインでメッセージをすることが出来ました。

● 祈りの課題 ●

①9月の21周年記念からの更なる伝道の拡大のため。
②新なる伝道を始めるために協力伝道師招聘の導きのため。
③二人の子供たちの歩み、親への助け、家族伝道のため。

インドネシア派遣宣教師 入江一義

入江先生● 近況報告 ●

2021年12月中旬、2台のダンプに挟まれて、頭部に、二カ所の刺し傷と両肩の複雑骨折をしました。自宅で療養しながらの日々ですが、幸い、運転は出来ますので、日曜日は教会で集会し、水曜日は宣教師館で聖書研究と祈り会をやっています。

長年念願のケサワン教会改修工事が順調に進行し、一区切り完成しました。内装その他、宿題が山程あります。積み立てていた資金に加えて、ケサワン教会初期の教会員がさらに会堂改修資金を送ってきました。また、更なる不思議な方法を通して主が改修資金を満たしてくださいました。

● 祈りの課題 ●

①ケサワン教会堂の二階と惨害の屋根部分は完璧に改修しましたが、大型ゴミ等山積みです。資金はありますが、人材と現場監督が必要です。
②長年、念願の宣教基地・宣教師館と校舎(三階建)の改修工事が始まり順調に進んでいます。
③長年、運転手・兼・何でも屋として働いていたバダイ君夫妻が来訪して来られ、仕事が無く困っているとの事で、次週から雇う約束をしました。コロナ禍で就職難も進行しています。その後は、長男と二人で出勤して宣教師館の屋根の改修工事を進めています。

インドネシア派遣宣教師 田村成幸

田村先生● 近況報告 ●

インドネシアの感染拡大に関してご心配をおかけしていますが、お祈り感謝致します。こちらは感染者数、死者数が世界最悪のペースで増えており、ワクチン不足もあって各都市間の移動規制があっても、歯止めがかからない状況です。私もまだワクチンを受ける事が出来ず、早急な対策が必要です。

そんな中でネットでの礼拝が続いていますが、数週間前に新来者が与えられ、その方は、それ以後休まず出席されています。日本に留学して就職した経験のある方で、日本語も堪能です。日本で教会にも足を運んでいた様ですが、はっきりとした救いの確信が無いので救われるように祈っています。その方の救いと、バプテスマ決心者が多くおこされ、今年中の独立が成るようにお祈り下さい。

 

● 祈りの課題 ●

①インドネシア宣教の祝福と拡大。
②スラバヤ南バプテスト教会の組織独立。
③クランジ・バプテスト教会の祝福。
④シモン・ネンゴラン師、フランキー・タンブーナン師の為。
⑤田村家族の守りと親兄弟の救いの為、家内の健康の為。
⑥経済的祝福と守りの為。
⑦スラバヤ後の働きが具体的に示されるように。

共に祈りをもって

海外宣教委員 プロモート担当 鹿毛 愛喜

日本バプテスト・バイブルフェローシップは、交わりの中で3つの共同事業を共に担っています。それは、神学校を中心として、国内宣教、海外宣教の働きです。神学校は主に伝道者としての人格教育、聖書教育を施し、働き人を派遣する役割を担っています。そして、国内宣教委員会は日本国内の開拓伝道、日本国内諸教会の宣教の働きに仕えることが中心であり、海外宣教委員会は海外に派遣されている宣教師のサポートとさらなる宣教師派遣による海外宣教のためのプロモート活動が中心的な務めであると理解しています。

今回、プロモート担当者の話し合いにおいて「海外宣教委員として海外宣教をアピールするだけで十分と言えるのだろうか」という点が検討されました。神学校、国内宣教、海外宣教はバラバラな働きではなく、神様の御心である福音宣教の働きに仕えるという点においては一つであり、宣教の担い手である諸教会を支え、献身者の育成と派遣という点における祈りは一つであるということを確認し、一致と連携を強めていくべきであると考えています。

「宣教師を送り出す前に牧師交代が緊急の課題である」「海外に働き人を遣わすことが国内の諸教会にとっても祝福である」との声も様々ですが、国内宣教のためにも、海外宣教のためにも働き人が遣わされていくことは、主にあってはどちらも幸いなことであり、喜ばしいことではないでしょうか。国内宣教委員会は海外宣教のために祈り、海外宣教委員会は国内宣教のために祈る。神学校は、この現代において国内でも、海外でも福音宣教の務めを担い、教会形成に従事できる繊細かつタフな伝道者を育成していく必要があるのです。コロナ禍を経験し、これからの神学校、国内宣教、海外宣教、いずれの機関も大きな岐路に立たされており、宣教の主の大いなる導きを仰いでいることは同じです。この時にこそ、私たちは改めて原点に立ち帰り、交わりの中で共に担っている共同事業を再考し、地域教会の励ましと共に国内外における宣教協力という点に目を向けて連携していくということです。

献身者が少ないという現状、私は常にこのような問いを心のうちに問いかけられています。「この時代、この国において、主に召されている者はいないのか」ということです。地域教会の一牧師として、教会建設において「主が一人、一人を福音宣教の働きのために召されておられる」との確信をもって、キリストの愛に応答し、キリストのしもべとして生きることを喜ぶ者へと育てることに注力しなければならないと強く思わされます。現在、教会が直面している献身者不足、無牧化、牧師交代、伝道不振、これらの責任は地域教会がしっかりと引き受けなければならないと共に、フェローシップの諸教会が時代を見据えながら共に祈りをもってお仕えしていく時ではないでしょうか。

編集後記

今回の宣教クォータリーは、「夏・秋合併号」となりました。その理由の一つは、ラージャス師とボード師が米国に戻られたタイミングが重なったことです。ラージャス師はインタビューで、ボード師はメッセージで存分に語ってくださいました。日本宣教に人生をささげてこられた両宣教師の貴重な言葉をなんとかまとめてお届けしたい!ということで、「宣教師特集」となりました。両宣教師を日本に遣わしてくださった主に感謝するとともに、信仰のバトンをしっかりと受け継いで、次世代につないでいく責任があることを改めて覚えさせられています。

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