2020年・秋号2022-06-28T13:28:50+09:00

宣教クォータリー

2020年秋号

 

主なる神様からの問い

インドネシア派遣宣教師 田村 成幸

田村先生

「今の時の苦難は、やがて私たちに啓示される栄光に比べれば、取るに足りないと私は考えます。」 ローマ書8章18節

私達は、今世界中で何故こんな事が起きているのかと、誰かに問いたいと思っているかも知れません。世界の状況は非常事態で大変な事になっています。しかし、聖書や世界の歴史から見てもこれらの事は度々起きており、大変な事ではありますが特別な事ではありません。そして、実は、この様な中で、主なる神様が我々に問うておられる事があるのではないかと示されています。

全てのクリスチャンの「礼拝」に関する問い

まずは、全てのクリスチャンに対する「礼拝」に関する問いです。その事が大切なものなのかどうか、失って初めて分かると言われています。今まさに、これまであった礼拝の機会が失われており、いつ通常通りに戻れるのかどうか見通しが立ちません。これまで普通に礼拝出来る事がいかに大きな祝福であり恵みであったか、と言う事です。

多くの教会がどうやって礼拝するのか、どの場所でどういった形式でするのか頭を痛めています。これは、日本でもインドネシアでも同じ様な問題です。感謝な事は、使徒の時代では会堂のある場所に行かなければ礼拝出来ませんでしたが、今ではウエブサイトでメッセージを聞く事も出来ますし、ネット上で複数の方との交わりも可能になっています。

礼拝の形式も勿論大事なのですが、より大事な事は「礼拝そのもの」ではないか、と言う事です。
今まで当たり前のように行われて来た礼拝が、主の前に正しかったのか、主に喜ばれるものだったのか、主の御前で最上の事としてささげられて来たのか、礼拝よりも奉仕が優先されていないか、と言う問いです。

「しかし、真の礼拝者たちが霊とまことによって父を礼拝する時が来ます。今がその時です。父はこのような人々を礼拝者として求めておられるからです。神は霊ですから、神を礼拝する者は、霊とまことによって礼拝しなければなりません。」(ヨハネ4:23-24)

何度もお聞きになっている通り、礼拝は、ささげる行為であって受ける行為ではありません。自分が教会に来るのは、神様から祝福され恵まれる為(受動的)なのか或いは、神様へ自分自身をささげる為(能動的)なのか、ベクトルが全く違う事にお気付きでしょうか。前者は、まことの礼拝がささげられた結果であって目的ではありません。そして、自分をささげる事が礼拝であり目的であるなら霊とまことによってささげられているか、と言う事も問われています。

そこには献身の思いも大事です。

「そういうわけですから、兄弟たち。私は、神のあわれみのゆえに、あなたがたにお願いします。あなたがたのからだを、神に受け入れられる、聖い、生きた供え物としてささげなさい。それこそ、あなたがたの霊的な礼拝です。」(ローマ12:1)

主が、私達の救いの為にご自身の命をおささげになったのですから、同様に私達も自分をささげる事こそがまことの礼拝である、と言う事です。

更に、イエス様の身代わりの十字架と復活によって救われた、と言う事実がより鮮明に覚えられるならば、時が良くても悪くても喜んで礼拝をおささげする事が出来るのではないでしょうか。これら全てを考えた時、果たして今までの自分の礼拝がどうだったのか自然と見えてくるのではないか、また今後どう臨めば良いのかも分かるのではないかと言う事です。

「あなたがたは、信仰に立っているかどうか、自分自身をためし、また吟味しなさい。それとも、あなたがたのうちにはイエス・キリストがおられることを、自分で認めないのですか‐‐あなたがたがそれに不適格であれば別です。」(2コリント13:5)

全人類の「命」に関する問い

次に挙げられるのが、全世界の人々の「命」に関する問いです。今、全世界は非常事態で大変な状況です。多くの方が病に陥り亡くなっています。その様な中で考えさせられるのが「命」に関してです。我々が生きている時代に於いてこれ程までの危機はありませんでした。まさしく「命」の危機です。現在、医療機関、医療従事者の方々は不眠不休で働きを続けていますが、それが無ければ甚大な被害に至ります。命の為の素晴らしいお働きで心から感謝申し上げます。しかし、霊的な命の危機は、世界がどの様な状況下にあっても毎日多くの方が失われている状態で火急の時です。

「人は、たとい全世界を手に入れても、まことのいのちを損じたら、何の得がありましょう。そのいのちを買い戻すのには、人はいったい何を差し出せばよいでしょう。」(マタイ16:26)

ですから、死によってもたらされる事は霊的に命が失われている事を覚えて下さい。救い主イエス・キリストを個人的な救い主として信じていない人は、それが例え全世界を手に入れたとしても永遠の滅びであり、天国への道は、イエス・キリストのみです。

「この方以外には、だれによっても救いはありません。天の下でこの御名のほかに、私たちが救われるべき名は人に与えられていないからです。」(使徒4:12)

この「命」の危機にあって、如何に魂に向き合うかが課題だと思いますが、現実は、思う様な状況になっていません。3密を避けよ、ソーシャル・ディスタンスを守れ、多くの人と集まるな等と、むしろ機会が減っており難しくなっています。また過去もそうであったように、未来に関しても、困難な時代に人々は主の元に来ないと言われており、却って主に反発するとあります。その様な苦難の中でも我々は全世界の為に祈る必要があります。祈らなければ事は始まらず、祈り無くして祝福も成功も勝利もありません。よって、外への行動が制限されているなら、今はより一層祈るべき時なのではないかと言う事です。祈りを積み重ねる事により、時が来れば多くの実を結ぶ事になり、また祈りと共に御言葉により自身の信仰と霊的成長にもつながります。そして、時が良くても悪くても感謝して主にお仕えする事が出来ます。教会に於ける二本柱は「礼拝」と「宣教」です。霊的にも世的にも困難な時代の中で、これらの事がより一層我々の肩にかかっています。

結論

故に、我々は、御言葉により信仰に立つ。御言葉により悔い改める。これらは全てのクリスチャンが出来る事です。そして、御言葉により自分の罪を悔い改め、主イエスキリストを救い主として信じて救われる事は、全世界の人々が出来る事です。これらの事を主は望んでおられるので、主の御心と御旨に沿った歩みをしたいものだと思うのではないでしょうか。皆様の上に、神様の豊かな祝福がありますようにお祈り申し上げます。

感謝と祈祷

ハワイ派遣宣教師 上久保 崇

上久保先生

● 近況報告 ●

ハワイでは、8月中旬よりコロナウィルス感染者が増えた(陽性反応者が8%を超えた)ために、8月27日より二回目の都市閉鎖となりました(今回は延長の可能性のある二週間の予定。3月の一回目は約二か月でした)。経済的には観光関係が最も大きな影響を受けています。現地のニュースによれば、7月の旅行者は昨年と比べて98%減ったという事です。学校も新学期が始まっていますが、対面式とオンラインなどの規定の変更が続いています。

そのような中ですが、今回は教会の閉鎖は除外されているので、決められたルール(マスク着用、距離をあける、歌わないなど)に従って、礼拝や祈り会などは持たれています。礼拝と日曜学校には、これまで忠実に出席していたみんなが戻って来ています。9月6日には教会の20周年記念礼拝(記念式典は無期延期)をおささげ出来ました。現在は礼拝を二つに分けていますが、当日は祈りと備えをして一堂に会して主の御名をほめたたえました。最近集い始めた婦人や再来会者の出席もありました。礼拝の最後には、これまでの恵みの感謝とこれからの宣教の拡大をみんなで祈る時を持ちました。この状況の中で「今できる最善を主におささげする」を祈っています。(1コリント15:58)。

● 祈りの課題 ●

① 秋から年末に向けての様々な伝道の計画のために
10月の夜の子供会の導き、11月の宣教大会の準備、感謝祭礼拝(11月末)とクリスマスの伝道の機会を用いることが出来るように
② 2020年20周年を迎えて
さらなる祝福に(25年、30年…)向かうための成長と一致核となる教会員が加えられること、新なる伝道を始めるために協力伝道師の招聘の導き

 

インドネシア派遣宣教師 田村 成幸

田村先生

● 近況報告 ●

ビザの為にお祈り下さり感謝致します。コロナの影響で諸官庁が軒並み閉鎖状態になり手続きが全く進んでいませんでした。既に5月末の期日からオーバーステイの状態が続き、政府の許容期間も迫る中で国外退去になる10日前に無事に更新に至りました。神様のお働きと恵みゆえです。また、今回から1年の短期ビザから5年の長期ビザに変更になりました。これまで以上に時間的な助けになります。

礼拝は、3月からずっとウエブ礼拝を続けておりいつ集合して礼拝が持てるか分からない状態です。スラバヤは、インドネシア国内でも感染が酷く、ブラックゾーンになって長いのですが、先日、やっとオレンジゾーンになったと聞きました。しかし、感染者は増加の一途で予断を許しません。

お祈り頂いています家内の状況ですが、これまで3ヶ月おきの定期健診だったのですが、これが今後は4ケ月おきで良いとの事で完治へ向けて導かれています。お祈りとご支援に感謝致します。

● 祈りの課題 ●

① インドネシア宣教の祝福と拡大
② スラバヤ南バプテスト教会の組織独立
③ クランジ・バプテスト教会の祝福
④ ネンゴラン師、タンブーナン師の為
⑤ 田村家族の守りと親兄弟の救いの為
⑥ 経済的祝福と守りの為
⑦ スラバヤ後の働きが具体的に示されるように

 

インドネシア派遣宣教師 広瀬 憲夫

広瀬先生

● 近況報告 ●

スタバッ伝道所は4月から集会はほとんど教会員のみで行っていたが、8月(学校の新年度開始は7月)から、近隣の人たちの参加が出始めている。子供会も、教会員家庭の子供以外に、5、6人が復帰、また新来者も与えられている。

礼拝の他、各集会もライブ配信を行うようになった。それぞれ、100-200人の閲覧者があり、集会への問い合わせも来ている。

ビンジェイ教会、スタバッ伝道所の中学生以上の青年が、証しの動画を作成して、YouTubeにアップし始めた。救いの証しを一人一人が録画した第一弾が終わり、現在、信仰箇条に沿ったポイントごとの信仰の証し動画を作成中。

これらの動画を見てコンタクトをとってきてくれた華僑の青年宅への訪問、礼拝出席が継続している。福音にこれまで全く触れたことのない家庭・親戚宅に、今後、続けて訪問していきたいと願っている。

メダン北部伝道も、 SNSを通じてのメッセージ送信だけだったが、 月一度の訪問を再開。その中で、子供の集い、青年の集いも行い、そこにビンジェイ・スタバッの青年二人が参加、救いの証しをしてもらった。大人の説明よりも真剣に聞き入ってくれていた。

● 祈りの課題 ●

① 青年たちの信仰の成長、福音宣教の働き人として整えられていくように
② メディアを通した「証し」作成を通じても、教会の伝道力が向上するように
③ メダン北部伝道が教会形成に向けて進展できるように

祝福された宣教の集い

仁戸名BBC伝道師 小林 太秀

8月19〜22日にかけて3泊4日の日程で青少年のための宣教の集いが行われました。毎年、青少年宣教キャンプが開催されてきましたが、今年はコロナ騒動のため開催はできないだろうと考えられていました。ところが主催者である吉田正治宣教師には、数々のキャンプが中止になって残念に思っている青少年に何とかしてキャンプを通して恵まれる機会を設けてあげたいという熱い思いがありました。またスタッフの一人である大木英雄師、小林秀夫師も同じ思いで一致しており、このような先生方の若い魂に対する情熱によって今年も開催することになりました。

そのような中で行われた宣教の集いのテーマはMission is the Answer(宣教は答え)というものでした。宣教は一体、どのような問題に対しての答えになるのか、それは私達が今直面している問題への答えにもなりうるのか、またなぜ宣教が答えといえるのかなど、非常に興味深いテーマでしたが、講師の先生方はどなたも素晴らしく御言葉を語って下さいました。6回の集会がありましたが「宣教の集い」と銘打つだけあり、講師の多くは宣教師の先生方でした。田村宣教師、広瀬宣教師、上久保宣教師、吉田宣教師といった宣教師に加えて元ウガンダ宣教師の佐藤先生、そして複数の宣教師を派遣している滝山教会を牧会されていた大木先生が講壇のご奉仕を担って下さり、豊かな恵みあふれた集会となりました。どの先生のメッセージにも共通していることは、困難な中でも宣教し続けることが答えになるのだということでした。時として私は「この困難が終息したら、また宣教できるようになるだろう」と考え、困難が終息することを第一に求めてしまいがちですが、初代教会の弟子達は困難の中でも宣教し続ける力を求めていました。困難な状況を打開するための主の答えは困難の中でも宣教し続けることにあるのだと教えられ、大きな力を頂きました。

さて宣教キャンプの第一の目的は御言葉によって変えられることにありますが、クリスチャンの楽しいレクリエーションもキャンプの大切な要素の一つです。今回の会場は八ヶ岳のふもとにある施設だったので施設職員のおすすめに従って高原の風を感じるハイキングを行いました。ハイキングというと比較的なだらかな道を楽しく歩いていくイメージがありますが、実際は山登りといってよいほど険しい道を進む探検のようなものでした。といっても辛く苦しいものではなく、大自然のアスレチックを進んでいるかのような楽しさがあり、参加者はステイホームと言われ続けてきたこれまでのストレスを発散することができたようで、心身ともにリフレッシュできました。

また宣教体験も行うことができました。香港で行われていた時は覚えたての広東語を使って道行く人にチラシを渡す体験をしていましたが、今回はハレルヤ教会のご厚意によりハレルヤ教会周辺のポスティングを行うことができました。しかしながら南アルプス市の夏は大変暑く20分も屋外にいたら熱中症になってしまうほどで、とても長時間のビラ配布ができるような環境ではありません。中には「自分達は沖縄よりも南にある香港の過酷な暑さの中でもやってきたから大丈夫だ」と自信たっぷりに言っていた者もいましたが、20分も経たずして香港よりも南アルプス市の暑さの方が厳しいことを身をもって知ったのでした。時間的にそれほど多くの枚数を配れたわけではありませんが、わずか20分の配布のために谷井涙賀先生が道案内をはじめ様々な準備をして下さり大変感謝しています。

集会のみであるならオンライン参加でも十分、恵みに与かれますが、ハイキングなどのレクリエーションの交わりや宣教体験といった活動はオンラインでは味わえないキャンプならではの素晴らしい体験です。こうしてコロナ騒動下にありながらも主の憐れみによって、このような貴重な集まりが持て、また一人も感染者がでずに最後まで守られたことを心より主に感謝しています。これからもますます青少年の宣教の炎が熱く燃やされていきますよう祈りに覚えていただけると幸いです。

リモートミーティング2020の恵み

ハレルヤバプテスト教会牧師 谷井 涙賀

「みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。忍耐の限りを尽くし、絶えず教えながら、攻め、戒め、また勧めなさい。」2テモテ4章2節

去る7月16〜17日、「リモートミーティング2020」がZoomを介したオンライン上で開催されました。パソコンを開けば、なんとそこは行ったこともない宣教地、お名前は伺っていても、お会いしたことのない現地の牧師たちでした。これは、インドネシア宣教師、広瀬先生の発案により行われたMM18(メダンミーティング2018)と、昨夏の台湾ミーティングに次ぐ企画でした。今回は、前回までの参加者を対象に呼びかけられ、日本とアジア、米国から35名の教役者(日本20名、東アジア7名、香港3名、メダン5名)が参加しました。コロナ禍にあっても、中止という選択ではなく、インターネットを活用して福音宣教の学びと課題を分かち合い、祈り合う機会が与えられたことは、大変感謝なことであり、上記の「時が良くても悪くてもしっかりやりなさい」のおことばを思い起しました。

今回のテーマは、私たちの群れだけでなく、日本のキリスト教会全体の急務と言える「若者伝道と牧師継承」でした。2回の講義の他、宣教師や牧師たちによるテーマに沿った証しが成されました。講義を通して、日本でも海外でも教会から子供達がいなくなっている現状をデータで見せられた時、次世代への伝道と育成が急務であることを再認識させられました。米国でも若者が教会に行く意義を見出せず、教会から離れて行っているそうです。10年後、20年後の教会存続の危機に関わる極めて重要な課題です。「若者をその行く道にふさわしく教育せよ。そうすれば、年老いても、それから離れない。」(箴言22:6)。今、教会に与えられている子供達一人ひとりを愛し、祈り育ててゆくこと、また良き模範となり導いてゆくことから取り組むことを教えられました。そして、ハレルヤ教会では、8月から早速、実践として教会の小学生と中学生との聖書の学びをスタートすることが出来ました。また、先生方からのテーマに関する証や報告を通して、恵みや課題を分かち合うことが出来て励ましをいただきました。

コロナ禍にあっても、主の働きである「みことばを宣べ伝える」福音宣教の働きが各国各地で脈を打って、確かに前進していることを実感することができた感謝なひと時でした。準備して下さった先生方と主に心から感謝いたします。

宣教師志願者学校のご案内

海外宣教委員会

「また私は、もうひとりの御使いが中天を飛ぶのを見た。彼は、地上に住む人々、即ち、あらゆる国民、部族、国語、民族に宣べ伝える為に、永遠の福音を携えていた。彼は大声で言った。『神を畏れ、神を崇めよ。神の裁きの時が来たからである。天と地と海と水の源を創造した方を拝め。』」 黙示録13章6〜7節

コロナ騒動をはじめ、過去に例を見ない異常事態が相次ぎ、主の再臨と全ての人の裁きの時がますます近づいている事を覚え、いよいよ、全世界宣教の重要な使命をさらに熱心に果たすべき事を示されています。

そのような中、JBBF海外宣教委員会は、下記のような要領で、宣教師志願者学校を行う事に致しました。この志願者学校は、過去にも数回、新たな宣教師を送り出す時に開催してまいりました。その目的は、これから海外に行こうとしている新宣教師に、これから起こる可能性のある実際的な諸問題に備えるための学びを授けるためのものです。

しかし、それだけではなく、神学生や献身者の中で、宣教師となる導きを示されて主の御心を祈り求めている方々が、宣教師の実際的な状況を知る事より、より確かな召命の確信に導かれる助けになることも目的としております。

さらに、海外宣教を支援する諸教会の先生方や信徒の方々にも、宣教師の立ち向かう諸問題を知る事によって、よりよい支援が行えるようになるための情報を伝えさせて頂く目的もあります。

今回は、昨今の状況を踏まえ、ZOOMによる会議形式で、毎週火曜夜に行います。

この様な趣旨をご理解頂き、多くの方々が参加されるようにご案内致します。

実施期日・10月6日から12月15日まで(10回の講義)毎週火曜日 夜7時~8時半

講義内容・下記の「講義内容」を参考に

参加資格・宣教に重荷を覚えて献身されている方で、牧師の推薦の頂ける方

申込方法・牧師から海外宣教委員長にメールで

受 講 料・無料

講義内容

1部:世界宣教の聖書的理念
1)聖書全体に見る世界宣教(バーゲット師)
内容:世界宣教は、主の御心であり、全ての信徒にとって最も要な使命であることを聖書全体から学ぶ

2)世界宣教の主体である地方教会(山宮師)
内容:宣教師と派遣教会、支援教会、海外宣教委員会との関りや役割等の諸原則について聖書から学ぶ

3)世界宣教に携わる宣教師(石川実師)
内容:世界宣教に派遣される宣教師自身の召命の確信を保つ方法や、祝福された働きをするために必要な理念や原則、悩みや困難などを乗り越える秘訣などを聖書から学ぶ

2部:世界宣教の実践面
4)派遣準備と諸教会訪問(上久保師)
内容:派遣の全体像を掴む。デピュテーションを具体的に解説。訪問先の諸教会への配慮や注意点などを学ぶ

5)現地宣教活動のアウトライン(吉田師)
内容:宣教地での働きの初期、中期、後期(退任も含めて)の長期計画的な全体アウトラインの流れを掴み、それぞれの段階での課題や目標、注意点などを学ぶ。

6)宣教師個人の霊性(エバンズ師)
内容:宣教地で起こりやすい問題は何か、また、それに対する対処法、自分自身の霊性管理、維持、学びの継続法などへの実際的なアドバイスを学ぶ。

7)異文化理解(広瀬師)
内容:日本人的な考え方と現地の人の世界観、価値観との違いとその乗り越え方を理解する。言語だけでなく歴史文化、地域の習慣、宗教、キリスト教への理解の違いや反発などを学ぶ。

8)人間関係(佐藤師)
内容:家族と自分、そして信者や地域社会との関わり合いを考える。プライベートでは、子育て問題、教育、母国に残してきた家族との関係など。パブリックでは、教会員との関係、他教会、他宣教師との関係、地域社会との関係、派遣教会との関係、日本の諸教会との関係などを学ぶ。

9)宣教活動(田村師)
内容:宣教地での効果的な宣教活動を具体的に取り上げる。伝道の実際では、国によって伝道法や知恵がかなり異なることにどう対処するか。教会形成では、宣教師依存に陥りやすい状況の中、どう組織を作り上げていくか。弟子訓練は現地人主導型の教会形成をする上で大切な働きであり、どのように後継者にバトンタッチしていくかなどを学ぶ。

10)独身女性宣教師のお働き(ルツ・キング師、デニーン・エイカーズ師)
内容:JBBFで今回、初めて独身女性宣教師を送り出すに当たり、独身女性宣教師特有のお働きの恵みと直面する諸問題、また、支援する側から必要な配慮や具体的援助等は何か、などを学ぶ。

編集後記

編集者 谷井 涙賀

JBBF初の海外宣教師として斉藤雄典先生ご家族が沖縄の地へ遣わされたのは、1971年5月、今から約半世紀前のことです。私事になりますが、主の恵みにより生まれて初めて沖縄の地を訪れる機会が与えられました。JBBF初の宣教師が降り立った地に足を付けた瞬間、感慨深いものがあり、熱いものが込み上げてきました。海外宣教員の一員として奉仕させていただくようになり、49年経った今も、沖縄の地で福音宣教の働きが継続されていることを目の当たりにして、主の御名を崇めました。齋藤雄典先生を天に送り、牧師不在の沖縄教会には、主を愛し忠実に礼拝を捧げておられる兄弟姉妹の生きた信仰の姿がありました。そして、JBBF初の宣教師が派遣されてから半世紀となる今、私たちの群れに新たな宣教師が起こされたことを思い、宣教のバトンが次世代へと渡されたのだと実感しました。9:38チャレンジを覚えておられるでしょうか。鈴木しのぶ宣教師は、主が私たちの祈りに応えて下さった証拠です!次なる働き人のために祈りを絶やしてはならないのです。9:38チャレンジ(マタイ9:38)は、いつの時代も主からのチャレンジであることを覚え、主がおいでになる日まで祈り求め続けようではありませんか!収穫に主に大いに期待して!

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