ワークキャンプの恵み

桶川BBC牧師/宣教委員 内島 隆

2023年7月17日(月)、桶川教会より5名でグレース・キャンプ場のワークキャンプに参加させていただきました。

キャンプ場では、設備の修繕整備と新しく遊具を設置する計画がありました。これをアメリカから来たボランティアたちが、多くの重荷を負ってくれました。彼らの背景は、テキサス州にあるクリスチャンの社長さんが経営する建設会社で、社員の宣教体験の一環としてこの奉仕活動を行っているのだそうです。つまり、彼らは宣教師ではないのです。

今から20年ほど前、私は当時所属していた教会の新会堂建設を体験しました。その折、母教会があるカナダからボランティアたちが来日し、作業の多くを担ってくれました。もちろん彼らも宣教師ではありません。しかし彼らは、自分たちが用いるはずのない教会堂を、喜びと希望をもって建て上げて行ったのです。マタイ28章19節で「あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい」と主はお命じになっておられますが、その御言葉は、伝道者ではない一信徒でも、このような形で実現されることに気づかされ、福音拡大に強い使命感を覚えたものです。この体験は、後に私の伝道活動や献身の一助ともなりました。

そしてその時と同じ光景が、7月17日のグレース・キャンプ場にもありました。しかもその恵を、私が仕えております桶川教会の兄姉たちが一緒に体験してくれたのです。

ボランティアたちは、自分たちが使う可能性はまずないであろうキャンプ場を整備し、福音の働きのために生き生きと奉仕していました。山のように積みあがった備品類から、廃棄する物と使用する物とを選別し、資材を用意しては新たに設置する。その屈託のない彼らの笑顔と汗を、桶川教会の兄姉たちは見たのです。そして彼らの語る証を耳にしたのです。この体験をとおして、兄姉たちは教会形成の当事者としての信仰を、より豊かに現わしてくれるようになりました。感謝!

来日したボランティアたちは宣教師ではないけれども、宣教地に赴きキャンプ場を整備しました。その働きが、日本の埼玉県の桶川市の住宅地の端っこにある小さな教会をも大きく励ましたのです。

そしてこの夏、多くの方々が整備されたグレース・キャンプ場を利用されましたが、きっと参加された方々一人ひとりが、主から豊かに霊的恵みをお受けになったことと思います。

私はこの体験から三つのことを覚えます。
⑴宣教地には宣教師の働きに加え、信徒の働きも必要だということ。(ピリピ4:15-20)
⑵宣教の働きに加わると、その周囲にも主の御力が波及するということ。(Ⅰテサロニケ1:6-8)
⑶宣教の働き場に臨むと、教会が力を得るということ。(使徒9:19-22)

今後も機会を得て、主の御力に与りたいと思います。

ボランティアをしてくださった方々

 

遊具の設置完成

 

用品・不用品の選別作業