青少年宣教キャンプの証

主の恵みが天よりあふれ、豊かに注がれた今年の宣教キャンプ

香港/東アジア派遣宣教師 吉田 正治

「ふたりでも三人でも、私の名において集まるところには、私もその中にいるからです。」マタイの福音書18:20

尊い主の御名を讃美いたします。

毎年、宣教キャンプの恵みをご報告できますことを感謝いたします。全キャンパーたちに共通した感覚だろうと思いますが、文章にしてしまうと、この宣教キャンプの素晴らしさを十分にお伝えできないもどかしさがあります。これは参加していただかないと決して味わえない恵みです。

まず会場ですが、今年も香港開催は望むべくもなく、JBBFの施設も使用できない中で、仁戸名教会のご協力を仰ぎ、10箇所以上の施設を当たっていただきました。パンデミックもピークを極め、仮予約しては施設が閉鎖を決め、それが3回も4回も続き、今年は不可能かと思われた時、千葉県君津の施設が閉じておらず、ちょうど私たちのキャンプの日程でキャンセルがあって、ジグゾーパズルの最後のピースが埋まるように、開催が可能になりました。施設は私たちしか利用者がいなかったため、一番大きい集会場を借り切ることができました。楽器の音出しも、集会での賛美も全てOK、いつ賛美練習、楽器練習をしてもOKという自由な場所でした。私たちの祈りをお聞きくださり、主がお働き下さると、全世界的疫病蔓延、しかもピーク第五波の下でも、まるで何事もないかのように集まり、理想的なキャンプを遂行することができました。

コロナ対策は、同行してくださった二人の看護師姉妹のご指導を仰ぎ、正しく恐れ、正しく予防をしつつ、3泊4日のキャンプが始まりました。宣教キャンプ初日のレクリエーションは、恒例の体力勝負です。これによってキャンパーたちはすっかり打ち解け、新しい友人もたくさんできます。6回の集会も全て宣教師のメッセージで、宣教の思いを共有することができました。朝夕のデボーションも充実して、霊的覚醒を与えられます。宣教地からのリモート説教もあり、わかりやすいダイレクトなチャレンジで、多くの若者が新しい決心に導かれました。

今年は八教会から、53人の参加をいただきました。これからも日本開催で、このユニークなキャンプが続けられ、次世代に宣教のバトンを渡して行けるようにお祈りをお願いします。

 

青少年宣教キャンプを開催する事ができた恵み

仁戸名聖書バプテスト教会牧師 小林 秀夫

今回のキャンプを開催する上で大きな信仰の試練と祝福を頂きました。

実は、キャンプの会場として群馬県妙義の青少年の家を予約していたのですが、それが、8月8日のキャンプの16日前に突然コロナ騒動の為に閉鎖されてしまったのです。ふつう青少年の家は三ヵ月前までに申し込まなければ受け入れてくれません。今回は、二週間前だったので、これは絶望的な状況でした。昨年も会場が突然使えなくなる事態が起きましたが、それは7月24日で一ヵ月前の事で、今年はその半分の期間しか残されていなかったのです。しかし、それでもあきらめずに祈って他の場所を探し続けることができたのは、昨年も絶望的な状況でも道が開かれた経験があったからだと思います。

そこで幾つかの施設に問い合わせましたが、どこも似たような状況で断られました。ただ、不思議な神の導きがあって富士市少年の家だけは、一応受け入れて頂けました。ただ、その3日後まで確認が取れないというので、祈って待っていました。しかし、結局その施設が使えないという連絡が来たのです。それは、仁戸名教会が主催するCS合同キャンプの初日でした。キャンプを主催して大変忙しい中、次の施設を探すのは不可能に思えて、私も途方に暮れてしまいました。何よりも祈っていた場所が断られたことで、正直、失望して心が折れてしまった状態でした。しかし、娘の愛香があきらめずに他の施設を探し続けるように励ましてくれたので、気を取り直して探し続けることができました。

そこで、少年の家は期間的に間に合わなくでも民間の宿泊ならまだ間に合うと考え、そちらを調べてみると、幾つかの候補が見つかりました。ただし、料金が高く、同じ費用では三泊四日を二泊三日に減らさなければなりません。この事を他のスタッフに相談しましたが、中止するよりもその方がよいということで了承してくれました。それと並行して、まだ残っていた千葉県の他の少年の家に問い合わせ続けました。

まず、一度は断られていた鴨川の施設に所長にじかにあって再びお願いしましたが、やはり無理だと断られました。次に館山の太房岬の施設に問い合わせた所、検討してくれるとの事で返事を待っていましたが、やはり期間的にどうしても無理だというものでした。数えてみたら、結局10か所の施設に断られていました。

普通はそこであきらめる所ですが、まだ、最後に君津亀山の施設が残っていたので、「だめもと」で電話してみました。ところが、亀山の職員の答えは、二つ返事でOKだったのです。余りにも簡単で気抜けするほどでした。

その後、実際に使ってみたら、色々な意味で最初の妙義の施設より遥かにいい施設でした。それは、まず、ちょうど私達の期日だけ他の団体が全てキャンセルしていたので、受け入れてもらえた事。また、私達だけの貸し切り状態になったので、他団体からの感染のリスクがなくなった事や、かなり自由に使わせてもらえた事。また、妙義山ではできなかった、シーカヤックや磯遊び、鴨川シーワールドなど海のレクレーションが満載だったので、参加者がとても楽しめた事。レクなどの移動距離が非常に短くなった事等々。

主は最初からこんな素晴らしい場所を備えて下さっていたのですが、絶望的な状況の中でも信仰を持って探し続けるか、私達の信仰が試されていたのだと思いました。 「探し続けなさい。そうすれば見つかります。」(マタイ7:7) 勿論、集会そのものも大いに恵まれ、多くの決心者も起こされました。キャンプを開催出来た事自体が主の大いなる御業であったことを皆が知らされたからです。主の大いなる恵みに感謝です。