横浜BBC宣教部のご紹介

宣教部部長 中畑太一

1)はじめに

主の御名を賛美いたします。海外宣教委員会の先生方よりご依頼をいただき、今回このような形で横浜教会宣教部の働きを紹介できること、主にあって感謝いたします。JBBF諸教会の宣教の働きのため、少しでも参考になることがあればと願いつつ、私たち宣教部の活動内容を紹介させていただきます。

2)宣教部について

現在宣教部では、中高生・学生・青年・婦人・壮年の幅広い年代の教会員21名が、宣教部員として奉仕しています。横浜教会は現在35箇所(神学校や宣教委員会などを含み、国内11箇所、海外24箇所)の支援先をサポートさせていただいております。各部員はその中からそれぞれ担当宣教地を受け持ち、支援先の先生方との連絡等を行っています。

宣教部の1年の活動の概要は、下記「横浜教会宣教部の1年(2021年度)」のとおりです。

3)部会

宣教部では、毎月部会を行っています。コロナ禍前は第一聖日の夕拝前の時間に集まっていましたが、現在は第一聖日の20時から21時まで、Zoomにて行っています。部会では、各宣教地の祈りの課題の共有、宣教カンファレンスや宣教月間の準備、その他宣教部の活動に関する話合いをしています。また、各宣教地のための祈りの時も持っています。

4)宣教カンファレンス・宣教月間

宣教部のメインの活動は、何と言っても毎年2月の宣教カンファレンス・宣教月間の計画、準備です。毎年7月頃より準備を始めています。

宣教カンファレンスは、例年2月第3聖日に開催される、宣教尽くしの一日です。特別に講師(宣教師の先生のことが多いです。)をお招きし、教会学校、礼拝、夕拝で宣教報告やメッセージをいただきます。愛餐も講師の先生にちなんだ特別仕様(たとえばインドネシアの田村先生をお招きした際はピサンゴレンがデザートに付きました。)で、愛餐後夕拝までの時間には宣教祈り会、子どもたちのためのすごろく企画や紙芝居企画などを行っていました。また、夕拝では宣教部員が色々な国の民族衣装を着て特別賛美をお捧げしていました。コロナ禍以降は宣教カンファレンスも教会学校と礼拝のみとなってしまっていますが、その代わりカンファレンス当日の夜に講師の先生と宣教部員とでオンラインでの交わり会を開催したり、礼拝で宣教部員が動画による特別賛美(勿論各自民族衣装を着て撮影します。)をお捧げしたりしています。

また、宣教への重荷が増し加えられていく中で「宣教に目を向ける機会を宣教カンファレンスの1日だけで終わらせたくない」という思いが与えられ、10年ほど前よりカンファレンス当日を含む2月の1ヵ月間を「宣教月間」として、教会学校の協力も得て、教会全体で宣教に目を向ける期間とするようになりました。具体的には、この1ヵ月間は教会全体を万国旗や地球儀で飾り、皆で宣教部作成の宣教バッジを着け、礼拝・水曜祈り会・教会学校では毎週宣教に関するテーマからメッセージをいただき、また教会学校各科で宣教のための特別企画を準備するなどして、宣教への思いを深める1ヵ月としています。加えて、宣教月間の終わりには宣教約束献金の更新をし、教会員一人ひとりが宣教月間で与えられた宣教のために捧げる思いをあらわしています。

5)祈りの冊子

毎年宣教月間の時期には、支援先の先生方からお聞きした祈りの課題をまとめた「祈りの冊子」を作成・配布しています。各家庭での祈りのために用いていただいているほか、水曜日の祈り会において、祈りの冊子から毎週1箇所をピックアップして教会の祈りに加えていただいています。

また、子どもたち用として、祈りの課題を易しい言葉に変換した「祈りのカード」も作成しています。

6)宣教レポートの共有

各支援先から定期的にいただく宣教報告は、以下のような方法で教会の方々に共有しています。

①掲示板への掲示

横浜教会には宣教部が管理させていただいている掲示板があり、支援先を記した世界地図(青森恵みバプテスト教会のキャンター師が作成してくださいました。)や日本地図、各支援先の祈りの課題等を掲示しています。そして、その中に「新着コーナー」を設け、直近に届いた宣教報告を掲示し祈りに覚えていただけるようにしています。

②漁(すなどり)の発行

また、長江牧師より「教会の方々がご自宅でゆっくり宣教報告を読めるようにしたい」とのご要望をいただき、これに応えて宣教部では、2か月に1度、その間に届いた各地からの宣教報告をまとめて「漁(すなどり)」として発行し教会の方々にお配りしています。今年10月に発行される漁で45号になります。中高科の学び会でも漁を用いて各宣教地の状況を共有し祈ってくださっています。

③海外からの宣教レポートの翻訳

横浜教会が支援している海外の宣教師の先生方の中には、外国人の先生方もおられます。当然、外国人の先生方から届く宣教報告は英文です。そのような宣教報告については、宣教部に与えられている英語の賜物を持つ8名の兄弟姉妹から成る「翻訳チーム」が、日本語に翻訳のうえ、他の宣教報告と同じように皆さんに共有しています。現在英文で報告が届く支援先は10箇所ほどありますが、そのすべてを翻訳チームが翻訳してくださっています。

7)サポート送金

各支援先へのサポート送金のうち、海外宣教地の外国人宣教師宛送金の段取り、送金連絡も宣教部が担当しています。近年、海外への送金はかなり厳しくなっているようで、なかなか簡単には送金できません。送金先の国によっても事情が異なります。担当者が送金先の先生方と(当然ながら英語で)協議しながら、送金サービスとしてMoneyGramを使ったり、Western Unionを使ったり、Wiseを使ったりと、確実に先生方にサポートが届くように試行錯誤しつつ進めています。

8)贈り物・クリスマスカード

横浜教会では、毎年夏に「夏の贈り物」を国内の教会・伝道所3箇所に、クリスマスの時期には「クリスマス愛の贈り物」を海外の支援先3箇所にお贈りしています。贈り物手配や先生方からの希望聴取も宣教部でさせていただいています。また、毎年クリスマスカードを全支援先にお送りしています。

9)宣教地訪問

コロナ禍前、宣教部有志で海外宣教地(東アジア、台湾)や国内の伝道所等を訪問することもありました。私は行けていませんが、参加された方からは「宣教地をより身近に感じ、より具体的に祈りたい、宣教地支援のために働きたいと思うようになった」と聞いておりますので、是非近いうちに再開できればと願っています。

10)おわりに

以上、横浜教会宣教部の働きについて紹介させていただきました。

この原稿のご依頼をいただいてから、部会において皆でこれまでの宣教部の働き、与えられた恵みを振り返りました。その中で、宣教部としてのターニングポイントの一つは、長江牧師が教会のビジョンとして宣教強化を掲げられたことにあると気付かされました。神様が牧師を通して教会の向かうべき方向を示し導いてくださっていることを改めて覚えます。

そして、横浜教会では、2016年度より、宣教月間テーマに「YBBCから宣教師を」という副題をつけています。これまでもすべてを満たしてくださった主が、このビジョンも実現してくださることを期待しつつ、宣教のための働きを続けていきたいと願っています。