宣教師志願者学校の証

宣教師のことを知っているつもりでしたが

すずらんBBC 山上 世貴人

まず、講師をつとめてくださった方々に、感謝を申し上げます。普通、ファーローの時にしか接点を持つことができない宣教師の先生数名から、また、北海道に住んでいる一信徒としてはやはり簡単にお会いできないJBBF諸教会の牧師数名から、さらに婦人宣教師・宣教師夫人・牧師夫人からもお話を聞けたことは、今まで私が参加したJBBF全国集会のどれよりも豊かで貴重な学びの時間となりました。正直な経験談、失敗談も分かち合ってくださいましたので、画面越しではありながら人柄も感じ取ることができました。今回を最後にせず、また機会を設けていただきたいと切に願います。   次の献身者が起こされますように。

証として、特に未参加だった方へ何を伝えたいだろう、と講義ノートを見返しています。ひとつの言い回しに集約できそうです。(知らないことを知る)これが、毎回の講義で味わった感覚でした。無知を知る、というものです。個人的な話をさせていただくと、私の教会生活は、ふたつの宣教師家族と密接に結びついています。幼いころから高校卒業までは、稚内市のアメリカ人宣教師家族の単立バプテスト教会でお世話になりました。大学生から現在までは、北広島市のすずらんBBCでオーストラリア人宣教師であるエバンズ牧師家族と、多くの時間を共有してきました。ふたつの国から来ている宣教師と親しくさせていただいた私は、多分一般的な日本人クリスチャンよりも宣教師の状況を知っているはず。少なからず、そういう思いを持ちながら今回の学びに参加しました。実際のところ、私はほんのわずかな部分しか知らず、結果として、大量のメモを書くことになりました。宣教師が直面する困難、多くの労力と犠牲、言語と文化のギャップへの無力感、現地人を育てることの忍耐、正解のはっきりしないことへの対応の苦慮、本国に残してきた家族への心遣い、子育てで発生する問題と子ども自身のアイデンティティ形成。どれも、重い。軽々しく、先生のために祈ってますよ、ではなく具体的に祈るべきだと考えさせられる内容でした。もちろん、宣教による喜びについても再確認できましたが、どちらかというと、課題の認識、祈る材料の把握、というのが多かった印象です。JBBF70周年記念式典でカナラップ師が語っていた9:38チャレンジも、必要であるとわかっていながら出来ていませんでした。もう一度、祈りへの姿勢を整えたいと思います。

参加でき、感謝

茨木BBC 池側 真紀

主の御名を賛美いたします。今回、宣教師志願者学校に参加できたのは、本当に神さまからの大きな祝福で、とても恵まれた学びでした。

まず、世界宣教が「主の御心であり、すべての信徒にとって最も重要な使命である」ということを聖書から学ぶところから始まり、宣教師の準備について、海外宣教委員会や派遣教会、支援教会との関わり、デピュテーションや派遣準備、実際の宣教地での宣教活動について、また宣教師個人の霊性の保ち方、人間関係、異文化理解など様々なことを具体的に学ぶことができました。
今回はまた、女性として、未婚の女性宣教師について、実際に日本で活動されている二人の女性の宣教師の先生方から学び、また宣教師夫人としてという点から、宣教師夫人として、現在また過去に遣わされていた先生方から具体的な学びや励ましを得ることができました。とても大きな恵みでした。

特に今回、私が個人的に教えられたことは、石川先生から教えられた「宣教師自身の召命の確信」という点でした。まず前提として、神さまが召される人について、第一コリント1:26-29から学び、具体的にはイザヤやエレミヤの例から学びました。神さまがみことばを通して与えてくださる確信やビジョンをどのように保つか具体的に示され、励ましを受け、とても感謝でした。神さまが召してくださるところで、いつでも、どのような時でも、感謝しつつ、主を見上げながら、主の証人として歩んでいきたいと強く思わされた学びでした。開校していただき、本当にありがとうございました。
「兄弟たち、自分たちの召しのことを考えてみなさい。人間的に見れば知者は多くはなく、力ある者も多くはなく、身分の高い者も多くはありません。しかし神は、知恵ある者を恥じ入らせるために、この世の愚かな者を選び、強い者を恥じ入らせるために、この世の弱い者を選ばれました。有るものを無いものとするために、この世の取るに足りない者や見下されている者、すなわち無に等しい者を神は選ばれたのです。肉なる者がだれも神の御前で誇ることがないようにするためです。」第一コリント1:26-29

学びの場を感謝

香港/東アジア宣教師夫人 吉田 淳子

この度は鈴木先生の派遣にあたって、このように素晴らしい学びの場を用意してくださりどうもありがとうございました。
大変励まされ、また教えられました。講義のテーマがとても実践的・具体的で、お知らせをいただいた時にはワクワクしました。遠くに離れていても、現場の先生方の生の声をお聞きすることができ、その思い、熱意、戦いを知ることのできた貴重な機会でした。それぞれの宣教地に「始めの一歩」を踏み出して以来、たくさんの経験を重ねてこられた先生方のお言葉には重みがありました。そして、そのような先生方を支えておられる奥様方にも心から敬意を感じます。

鈴木しのぶ先生の「始めの一歩」に向かって豊かで確かな主のお導きを、さらに二歩目からの歩みの上にも主のお助けと祝福を祈り続けます。応援します。

学びに参加して

調布BBC 橋場 さくら

講義の中で特に印象に残ったのは広瀬先生の『異文化理解』です。宣教師の先生方が言語はもちろん現地の習慣や宗教において、様々な配慮をしたり、困難を感じることがあると知りました。私は日本国内でカルチャ―ショックを感じたことがあったので、海外などはもっと無理だろうと思っていました。しかし全講義を通して、宣教師の先生方が困難な場面にあっても神様の導きで解決を得ていることを知りました。私は、(宣教以前の問題ですが)神様にある地に出て行けと言われたときにはいつでも出ていけるように、私自身がもっと砕かれる必要があると感じました。頑なさを捨てるように日々悔い改めて、主が扱いやすい働き手でいられるように備えていこうと思います。

先生方の講義、本当にありがとうございました。全講義から宣教の素晴らしさと助け手が必要であることを感じました。先生方のお働きのために祈るとともに私自身の歩みについても続けて祈って行こうと思います。

宣教師志願者学校の恵み

横浜BBC 張替 道雄

主の素晴らしい御名を賛美致します。

海外宣教委員会の先生方の尊い主にあるお働きにより、貴重な「宣教」の学びの機会を設けて頂きました事、心から主にあって感謝致します。学んだ事を以下3点でご報告致します。

まず第一に「宣教」は主の御心である事、主は「全世界に出て行き、すべての造られた者に福音を宣べ伝えなさい」(マルコ16:15)キリスト者に宣教の大命令として与えられている事を再確認できました。収穫の為に、刈り取るべき畑が目前に広がっており、世の人々は皆滅びに一直線に向かっているという実情も認識でき、「出て行き」福音宣教の働きを推進する事が急務であると痛感致しました。主が今後どのような道に導かれようとも、この主から与えられた「志」に忠実に、より一層主に御心を祈り求め続けるべき事を示されました。

第二に、実際に現地で宣教の働きをされている先生方から実践面での話を伺う事ができました。私は、かつて3か所の宣教地を訪れ、宣教の働きを間近で見、共にご奉仕させて頂く機会が備えられていたこと、主に感謝いたします。その時は、何も分からずに赴き、現地の空気を吸い、働きに加えて頂いておりましたが、今回はその時の経験を振り返りつつ、具体的に・詳細に宣教師の先生方のお働きを伺うことができました。特に宣教の定義、宣教の主体である地方教会の在り方、宣教師派遣までの準備などの全体像、現地での宣教活動について、現地での霊性管理、異文化の理解、国内・宣教地の方々との関わり方、宣教地での教会形成方法、後継者への訓練、後継時期等、様々な内容を先生方から実際の経験踏まえ学ぶ事ができ、実際に宣教に出て行く上で必要な情報を得られた事、感謝でした。また、宣教師の先生方の具体的な働きを認識し、より一層祈り、ささげられる幸いを主に感謝致します。

第三に、自己吟味の機会となりました。「宣教」の学びで豊かに恵まれ、教えられましたが、果たして自分の「宣教」の働きはどうなのか考えさせられました。平日は神学校で学び、土日教会で仕える日々の中で、滅びゆく魂との関わり、伝道の働きの圧倒的な欠如を明らかにされました。現在、地上に於いて主から享受している人脈(特に営業先の歯科医師)に、また関わる全ての滅びゆく魂に福音宣教の働きを加速させる必要を強く示されました。今後も、主の御前に謙遜に、主の福音宣教の前進の為に励み、主の御心を祈り求めていきたく存じます。