宣教のためにチームで働く

海外宣教委員プロモート担当 ジェームズ・スミス

宣教の働きにおいて、チームで働かないという選択肢はありません。イエス様は弟子たちやすべての信仰者が一致することを祈りました(ヨハネ17:20-23)。使徒たちや初期の宣教師たちは不一致や困難にも関わらず、共に働くことに努めました。さらに、共に働くことは賢明なことです(伝道4:9-12) 神様からいただいた使命のために、私たちは共に働かなくてはなりません。では「チームで働く」とはどういうことでしょうか。ある人は「共通のビジョンに向かって共に働くための力」だと言います。また「一般的な人が、すばらしい結果を得るための燃料」だと言います。つまり、共通の目標に向かって効果的に働くことは、一人で努力するよりもはるかに良い、ということです。それは、宣教師を海外の宣教地に送り出すことや、牧師を開拓伝道に送り出すために特に効果的です。

聖霊の導きの下にある教会は、宣教師を派遣する機関です。宣教師や伝道師を派遣するには、教会が多くの面でチームとして働くことが必要です。第一に、教会員はイエス・キリストの大宣教命令を信じなければなりません。イエス様はご自分に従う者に対し、出て行ってイエス・キリストの福音を伝えるように命じておられることを理解しなければならないのです。事実、日々イエス・キリストを知らずに亡くなる人々がおり、その人たちは神様がおられない永遠を過ごすのです。ですから、全ての人が福音を聞き、救い主としてイエス様を信じる応答の機会が必要です。第二に、聖霊は教会が喜んで宣教師を派遣するように必ず導きます。第三に、教会には喜んで宣教地に行く霊的に成熟した者がいなくてはなりません。第四に、教会は宣教師のために祈り、サポートしなくてはなりません。第五に、宣教師が派遣された後にも続けて連絡を取り続けなければなりません。問題が起こるときには、心理的にも、霊的にも助けが必要になります。より良くチームで働くことができれば、宣教師や伝道師はより効果的に福音を伝えることができるのです。

さらに、多くの教会が大宣教命令のために共に働くとき、各個教会が単独で働く場合よりもさらに多くの宣教師や牧師を派遣し、より効果的なサポートができます。そのことが起こるためには、諸教会は共通の信仰を強める必要があります。また諸教会が互いに深い交わりをもつ必要があります。つまり、有意義な交わりが求められます。諸々の委員会やコンサート、キャンプや交わり会などは、信仰のつながりを強め合う上で大変重要なことで、これにより私たちが全世界に福音を伝えるために共に働くことができるのです。

私たちの世界は、パンデミックにより深刻な影響を受けています。あたかも終わりの時が来ているようです。パンデミックは、世界中の多くの人々に人生のはかなさや不確かさを明らかにしました。したがって、私は、人々が応答するために福音を伝える機会は以前より多く与えられていると考えます。日本バプテスト・バイブル・フェローシップとして、私たちは今後どうすべきでしょうか。パンデミックによって私たちの力が失われていくのでしょうか。それとも、以前に増して実のある交わりを持ち、地の果てにまで福音を伝えるために、共に働くようさらにささげ、すべてをかけようとするのでしょうか。