インドネシア訪問記

JBBF宣教委員長 佐藤一彦

今年の1月21日から2月1日までの日程で、私はインドネシアを訪問させていただき、現地諸教会の先生方とお会いして交わることで、インドネシアの伝道が確かに拡大し祝福されていることを知りました。そして、メダンでは広瀬先生、スラバヤでは田村先生の宣教の歩みの足跡を一緒に現地を周りながら、ご苦労や恵みのお証を伺うことができたことは本当に感謝なことでした。

フェローシップ

今回の訪問のメインの目的は、一年に一度のインドネシアバプテスト諸教会のフェローシップ集会に、日本の海外宣教委員長としてお招きをいただき、世界宣教の重要性と祝福について御言葉の励ましと、JBBFの世界宣教の働きのお証しをさせていただきました。この特別な集まりのためにメダン地域のスタバッ教会とビンジェイ教会の先生方と兄弟姉妹が中心となり主催してくださり、二泊三日の会場となるホテルの手配や集会プログラム、進行等の働き、そして目に見えない影の多くの奉仕を担ってくださいました。特に青年たちが中心となって主にある素晴らしい活気溢れる霊的なチームワークがあり、インドネシア宣教の祝福の一旦を見ることができました。

今回の集まりは、聖書修養会とフェローシップ総会を合わせたような形で、「主のしもべたちの交わり会」と称して、テーマを「聖霊の力による伝道(1テサロニケ1:5)」の御言葉を中心に、学びと交わりを通して主から霊的な励ましと力を頂くことを目的とした集まりでした。

 

117のバプテスト諸教会

現在インドネシア全体では117のバプテスト諸教会があり、今回各地から牧師、伝道者、また日本やアメリカ、フィリピンからの宣教師たちも参加し、更に日曜学校教師や教会奉仕者たち、そして、それぞれの先生方の奥様たちも参加する集まりでした。女性たちのための集会も同時に持たれるなど工夫されたプログラムで、30の諸教会から76名の参加者が集う本当に素晴らしいフェローシップ集会でした。この3日間の交わりを通してインドネシア伝道を初期から牽引されてきた牧師先生たちはもちろんのこと、若い牧師、伝道師の先生方も本当に霊的活力と喜びに満ち溢れており、インドネシアフェローシップが主の豊かなお働きによって支えられていることを感じました。

 

一歩踏み出す

そして、この諸教会が更に祝福されるためには、世界宣教の働きに一歩踏み出すことが次のステップとなるでしょう。インドネシア諸教会からまだ宣教師が遣わされていない現状に目を向け、そこから世界の畑に目を上げて働き人を宣教のために遣わしたいという重荷を持ち、具体的に犠牲を払う時に、「与えなさい。そうすれば、あなたがたも与えられます。(ルカ6:38)」という神の法則が実現することをJBBFの海外宣教の証しと共にチャレンジさせていただきました。

今回のインドネシア訪問では、その他にビンジェイ教会で近隣の諸教会が集まり特別集会を開いて下さり、そこで御言葉を分かち合いました。また、集会の後には現地食を振る舞ってくださり食事をしながら兄弟姉妹と交わる機会が与えられました。私はウガンダ宣教から日本に戻り10年近く経ち、それ以来ウガンダに行く機会がまだありませんが、この日の集会はまるでウガンダに再び戻ってきたかのような感覚になり、宣教の働きの恵みを実感しました。

 

スラバヤ訪問

そして、最後はスマトラ島のメダンから飛行機で約4時間、ジャワ島の田村先生のおられるスラバヤを訪問することもできました。昨年独立したばかりのスラバヤ教会での宣教集会に出席し、工夫を凝らした集会には、それぞれが民族衣装を着て喜びと笑顔溢れる宣教集会となりました。そして、お昼には各国の食事を持ち寄ってのインターナショナルランチを共に食しながらの交わりなど本当に素晴らしい教会活動の様子を知ることが出来ました。スラバヤ訪問では教会牧師のフランキー先生家族の家に滞在させていただき、親密な主にあるお交わりと祈りを共にすることができました。今後は今まで使用してきた教会堂が家賃高騰などの理由で、今回滞在させていただいたフランキー牧師宅が牧師館兼教会堂として使われるようになるということで、これからのスラバヤ教会の歩みのスタートを少し見ることができました。ぜひ、教会堂が移転してからのスラバヤ教会の活動が更に祝福されますようにお祈りください。

 

新しいチャレンジ

そして、田村先生御夫妻はスラバヤ教会の働きをフランキー先生に完全にバトンタッチされ、7月頃を目処にインドネシアのバリ島に移転し新たなる宣教活動をスタートさせる予定です。既に住まいとなる住居は見つかりましたが、すべてが新しいチャレンジとなります。どうぞ先生御夫妻のバリ宣教のためにもお祈りください。

このように今回のインドネシア訪問を通して、私たち日本からの宣教の祈りと支援が確かに現地に届けられ、豊かな実を結んでいることを感謝をもって御報告させていただきます。