2025青少年宣教キャンプの証し
8月19日〜22日 群馬県太田市藪塚 東毛青少年自然の家にて開催

東アジア宣教師 吉田 正治
今年のキャンプは、まだまだ「地図上の空白」が多い宣教地と宣教師を思い、また「時間的な空白」も20年、宣教師家族が出ていないことと、諸教会の間で宣教に対してのビジョンが共有されていないのでは、或いは薄れて行っているのではないかという「ビジョンの空白」もあるのではという思いもあり、「空白を埋めよ」というタイトルが与えられました。
田村師、広瀬師、上久保師の日本人宣教師たちが、宣教地からビデオ説教を送ってくださいました。スミス師、エバスコ師、ラファエル師の各外国人宣教師のメッセージと、宣教委員長の佐藤師、中国宣教の吉田と、すべてのメッセージは宣教師によって語られ、60人近くのキャンパーたちと、3泊4日のキャンプは宣教漬けの毎日で、しかも仁戸名教会と宣教委員会による超充実のプログラミングで、レクや遠足、宣教委員会アワー、諸教会訪問、伝道手伝いなど100%以上の内容の充実感がありました。

またご自分の伝道と牧会の実として三人の宣教師の他、多くの伝道者を育てて来られた宣教キャンプの柱、大木英雄先生にもメッセージをしていただきました。
群馬県太田市藪塚という今回の開催場所は、市街地からは少し遠く、広い会場も、他の集団と重なる事がなく、貸切状態で、キャンプには理想の会場でした。この宣教キャンプには、2008年の第一回開催から、献身者が与えられ、BBF神学校、関西の神学校、アメリカの神学校に進み、伝道者となる若者も多数与えられています。今回も同様に多くの決心者、献身者が与えられており、喜ばしい限りですが、彼らの決心が花開き、実を結んで宣教師として遣わされる若者たちがさらにたくさん起こされるようにお祈りしております。

近年、多くの親御さんたちが、お子さんを送ってきて、そのまま帰られてしまい、ぜひその方々にも、キャンプの恵みを味わってほしいという願いから、キャンプの対象を、中学、高校、大学、社会人及び、自分が青年だと思っている人としました。目論見通り、例年より幅広い年齢層の方々もご参加いただき、世界宣教の重荷を分かち合う事ができました。
多くの決心者が与えられましたが、中でも中国人を含む中学生から、宣教師、伝道者の決心者が与えられ、主の御名をほめたたえました。数年後を楽しみにしています。

老婆心とでも申しましょうか。かつて私の家内が学んだPCBBC(パシフィックコーストバプテストバイブルカレッジ)は、家内在学当時は、宣教の重荷と、熱気に満ち溢れ、夏休みには学生を各宣教地に派遣して伝道活動をしていました。学生も多く、学校中に宣教の息吹がありました。校長が代わり、学校のアカデミックレベルを上げることに執心して、宣教の思いをなくすと、学生は徐々に減り始め、ついには学校そのものが消滅しました。世界宣教の重荷を持って、献身の決心をされた青年たちを、支え育てるために、さらに宣教キャンプが用いられますようにと願っています。

ここ数年、海外から日本への宣教師が、次々と来て下さっています。日本はいまだに世界有数の「福音未到達地域」に数えられているからです。日本に重荷を持って下さって、日本人の救いのために来てくださる宣教師に、感謝しています。けれど聖書には「受けるよりも与える方が幸い」であると書かれています。宣教師の総量規制も地域限定もありませんので、受けるだけでなく与えることにも、さらにさらに熱心になろうではありませんか。
宣教キャンプに参加して
調布聖BBC 小池 なおみ
毎年息子から「恵まれた!」と聞いていた宣教キャンプに初めて参加出来て感謝します。と言っても若者のキャンプに参加していいのかなと言う気持ちもあり、おまけに途中参加で部分参加だったので、こっそりと集会場所に入りました。場所は昭和感のある古い建物の一室でしたが、キラキラした空間が広がっていました。若者が集まっているキラキラ感はもちろんですが、それだけでないことはすぐに分かりました。集会直前の時間でしたが、それぞれが自由に積極的に礼拝の準備をしていて、みんなの心が主に向いていることが感じられました。集会が始まると、そこには心からの賛美、飾らない素直な証し、ストレートなメッセージがありました。特に中高生の兄姉の元気な信仰、心からの賛美を見せていただき感動しました。彼らの将来のために祈らずにいられません。

メッセージは宣教師の先生方を通して語られます。宣教師から直接宣教のみ言葉を聞くことが出来る貴重なキャンプであることも分かりました。
私はインドネシアの広瀬宣教師を通してのみ言葉を聞くことが出来ました。宣教の働きはキリストの愛に生きること、罪人の自分をイエス様が愛してくださった愛を知る事に基づくことを教えられました。知るとは知識ではないことを考えさせられ、自分はどれだけ知ることが出来ているのだろうと振り返る機会となりました。

キャンプの中で現在日本に来てくださっている宣教師の先生方の情報も伺うことが出来ました。日本を愛して日本に宣教に来て下さったことを心から感謝し、お働きのために祈りたいと導かれました。調布聖書バプテスト教会の創立者、主と日本を愛してくださっていたラージャス師の姿を思い起こしました。宣教の働きを消すことなく前進させていかなければいけないと心に強く迫るキャンプでした。
