宣教地の実

キリストの教会を心から敬いつつ

タビタ・スタバッ単立バプテスト教会牧師  P.シトメアン

二人か三人がわたしの名において集まっているところには、わたしもその中にいるのです。 マタイ18:20
五旬節の日になって、皆が同じ場所に集まっていた。使徒2:1

私たちは2001年に救われ、ビンジェイ教会でバプテスマを受け、私は養豚業、妻はビンジェイ教会付属幼稚園の奉仕、という教会生活を送っていました。

2009年4月から、広瀬師夫妻はスタバッ町で借りた集会用の部屋での日曜礼拝を始め、私と妻はこの奉仕に参加しました。

2011年に主の助けにより伝道所用の土地が与えられ、2014年に会堂建設。その後、私たち夫婦はフルタイム奉仕の神からの召しを受け、私は養豚業を辞め、2014年8月に新会堂に移り住みました。主の不思議な導きと助けによって、日々の必要は満たされ、今日に至るまで働きが続けられています。主のみ名を賛美します。

さて、このスタバッ伝道所会堂の行政上の建築許可は、子どもの養護施設として申請し、受理されました。この地域は他宗教の影響力が強く、キリスト教の会堂としては建築許可が実質的に下りません。またこの地域には、貧困や離婚などが要因と思われる、育児への無関心な親を持つ子どもたちが多くいたのです。実際この頃の日曜学校に来ている子どもたちは、皆家庭に事情のある子どもたちでした。それで、教会で子どもを預かれる施設を建てることを提案し、スタバッ伝道所は「子どもの家タビタ」としてはじまったのです。

何人かの子どもたちを預かりましたが、親を含む大人たちの意識も変化し、子どもたちはそれぞれの家族に戻る事ができました。私たちのもとに残った一人の女の子は、 私たちと養子縁組し、わが家の娘となりました。

2018年に私はビンジェイ教会で按手礼を受けました。調布聖書バプテスト教会から石川牧師が来て按手してくださったことを感謝しています。

私と妻は教会を深く尊敬し、心から信頼して歩んできました。その中で、2024年6月のビンジェイ教会会議の時、「なぜ私たち伝道所は会計を自主運用しないのか」という疑問が湧いたのです。当時、教会から伝道所が独立し、自主独立の教会となるためのプログラムの段階的な手順は示されていませんでした。

 

次の教会会議で、私は、スタバッ伝道所の会計を分離し独立会計にしたい、と提案しましたが、承認されませんでした。 その後、教会で独立教会となる条件について議論を重ねます。なかなか納得できる結論は見出せませんでした。それで、教会に対する神の御心について祈り、さらに学び続けました。神の教会に対する御心を理解するほど、私はますます熱心に教会を励まし、教会とは何か、神が教会を設立した目的は何なのかを理解するように促しました。

最終的に、2025年3月の教会会議で、スタバ伝道所は4月から独立することに一同一致でき、5月に近隣諸教会の伝道者を招いてのお披露目となったのです。

私たちは、独立した教会となった今、教会員一人ひとりが神の御心をより深く理解し、神に用いられて祝福の通路となり、魂を救うために用いられることを願っています。
教会のかしらである主イエス・キリストに栄光がありますように。