インドネシア・フェローシップ・キャンプ
インドネシア派遣宣教師 広瀬 憲夫

約130の地方教会が属する「インドネシア単立バプテスト教会」は、毎年1月下旬に、「主のしもべフェローシップ」というキャンプを2泊3日行っています。東西に5千キロ以上ある広い国土のインドネシアで、できるだけ多くの人が他教会との交わりの時を持つことができるように、約5-7年で一巡するように各地で開催されます。というのも、このキャンプは教会のさまざまな働き人も参加して御言葉を学ぶのがメイン。自分は「主のしもべ」と自覚する教会員だれでも参加できます。
2024年はメダン周辺地区の諸教会が主催。準備委員長はシトメアン牧師(スタバッ伝道所)でした。海外からの奉仕の先生方も含め、参加人数は総勢70人弱。これは、二百数十人が集った昨年のジャカルタ集会でのスタッフ人数とほぼ同じ。メダン準備チーム15名ほどの一人ひとり、特に青年たちが、集会進行のみならず、ライブ配信など、電子機器を使いこなし、よく備えて奉仕してくれました。
このキャンプでは、宗教法人として宗教省へ提出する書類のための会議の時間もあります。法人会議の時間には、メイン会場でも別の会場を使った委員会でも横断幕を張替えて、報告用の写真を撮り書類作成します。この会議に関係しない人は、会場近隣の観光などでリフレッシュ。
日本からお越しいただいた佐藤一彦海外宣教委員長(太田BBC)には、説教も講義も英語でお願いしました。今ではフィリピン人宣教師が20組いる他、英語を直接理解できる人が多く、現地人通訳者が何人もいます。とてもテンポのよい集会になりました。佐藤先生は、ウガンダや日本で牧師の継承経験、また宣教師として出ていくことと現在宣教委員長として送り出す、両方の立場を経験されておられます。このお証と教えも、多くの兄姉、特に自分の教会だけしか知らないインドネシアの牧師,伝道師たちには新鮮で刺激的なものでした。送り出して下さった宣教委員会、諸教会に、心から感謝いたします。
このキャンプ奉仕のあとの恵みもあります。コロナで直接には交われなかった数年間、子供から大人へと変化の大きい時期の青年たちにとって重要な時間でした。この間に、進学や就職や結婚で遠くへ旅立って行った兄姉も多くいます。そんな中で、残っているメンバーは、直接に会って共に学び、祈り、交わる機会を積極的に増やしていこうと、定期的な青年の合同集会や、祝日の青年合同の野外集会などを次々と企画実施しています。この若者たちのパワーは、コロナ後の新しい復活の時代、教会成長の大きな恵みと期待しています。