宣教地の実

ハワイ派遣宣教 上久保 崇

4月28日の聖日の午後、教会からさほど遠くないビーチにてバプテスマ式が行われました。受浸をしたのは堀本家の長男眞太郎兄、長女真桜姉と次女美桜姉の三人です。バプテスマ式には日本からおじい様とおばあ様(船橋聖書バプテスト教会員の三澤ご夫妻)も参加をされました。

ご両親の堀本兄姉はクリスチャンホームで育ち、お母様のめぐみ姉はご主人の直希兄の転勤で関東を離れるまで船橋聖書バプテスト教会員でした。彼らもお父様の転勤に伴い、船橋と沖縄、北海道で育ちました。船橋教会はいつも彼らのために祈り、沖縄の教会では良きお交わりをいただき、北海道では直希兄がすずらん聖書バプテスト教会のエバンズ先生のご指導の下で信仰のリバイバルを受けたと証してくださいました。

眞太郎兄は現地の公立高校、真桜姉と美桜姉は公立中学校に入学をして一年が過ぎました。初めは英語での授業を理解することもままならない様子でしたが、一年が終わると成績の良い生徒がいただける賞を受けたり、先鋭の生徒だけが入れるブラスバンドに入ったりなど学校生活に励んでいます。教会では、証しを英語と日本語で堂々としたり、お友だちを教会に誘ったりとクリスチャン生活も喜んでいます。

〈以下は三人のバプテスマの証しからの抜粋です。〉

眞太郎兄

小学5年生の時に教会図書にあった「レフトビハインド」という本を全巻読んで、黙示録の内容を、より現実的に理解することができました。このことを通して、改めて聖書に書かれていることは全て成就することを実感しました。その頃から、バプテスマにつながる学びを続けていて、バプテスマを受けたいという思いは与えられていましたが、人前で証をすることに対して抵抗感があり、決心には至りませんでした。ハワイに来てから、言葉の問題や、環境の変化によって、大きなストレスを感じていましたが、神様が一つ一つの問題を解決してくださったことを通して、更に神様との関係が近なりました。そして、この先も神様に従っていきたいという思いが強くなり、バプテスマを受けることを決心しました。今までバプテスマを受けるタイミングはいくつもありましたが、今振り返ってみると、今この時が神様が用意された最善の時なのだと確信しています。

真桜姉

北海道に引っ越して、通っていた教会で初めてバプテスマを見ました。バプテスマの証を聞いたり、日曜学校の学びの中で、少しずつバプテスマについて理解でき、何年か経った頃には、私もバプテスマを受けたいと思うようになりました。ただ、みんなの前で証したりするのが恥ずかしくて、なかなか決心がつきませんでした。ハワイに来てから、みんなの前で証をしたりするのが恥ずかしいと思っていたのに、バプテスマを受けたカイルを見て、人の目を気にするのではなく、神様が喜ぶことをしたいと思い、ようやく、バプテスマを受ける決心ができました。・・・これからも、人の目を気にするのではなく、神様に喜ばれることを選べるクリスチャンでいたいです。

美桜姉

北海道に住んでいた時に通っていたすずらん教会で、初めてバプテスマを見ました。聖書では知っていたけれど、実際には初めて見てバプテスマを受ける人の証や話を聞いて自分も受けたいなと思いました。けれども、まだ確信が無かったので北海道ではその気持ちを誰にも伝えていませんでした。ハワイに来てから今までよりも、もっと神様に祈るようになって、個人的に神様との関係を持つようになりました。そして、これからもずっと神様に従っていきたいという気持ちを強く持つようになりバプテスマを受けたいと改めて決心しました。

彼らがハワイの後にも主が導かれる地において、教会を通して主に仕え、実を結び続けるための祈りに私たちの教会も加えていただけたことを感謝しています。

「私が植えて、アポロが水を注ぎました。しかし、成長させたのは神です。」コリント人への手紙 第一 3章6節