祝福された宣教の集い

仁戸名BBC伝道師 小林 太秀

8月19〜22日にかけて3泊4日の日程で青少年のための宣教の集いが行われました。毎年、青少年宣教キャンプが開催されてきましたが、今年はコロナ騒動のため開催はできないだろうと考えられていました。ところが主催者である吉田正治宣教師には、数々のキャンプが中止になって残念に思っている青少年に何とかしてキャンプを通して恵まれる機会を設けてあげたいという熱い思いがありました。またスタッフの一人である大木英雄師、小林秀夫師も同じ思いで一致しており、このような先生方の若い魂に対する情熱によって今年も開催することになりました。

そのような中で行われた宣教の集いのテーマはMission is the Answer(宣教は答え)というものでした。宣教は一体、どのような問題に対しての答えになるのか、それは私達が今直面している問題への答えにもなりうるのか、またなぜ宣教が答えといえるのかなど、非常に興味深いテーマでしたが、講師の先生方はどなたも素晴らしく御言葉を語って下さいました。6回の集会がありましたが「宣教の集い」と銘打つだけあり、講師の多くは宣教師の先生方でした。田村宣教師、広瀬宣教師、上久保宣教師、吉田宣教師といった宣教師に加えて元ウガンダ宣教師の佐藤先生、そして複数の宣教師を派遣している滝山教会を牧会されていた大木先生が講壇のご奉仕を担って下さり、豊かな恵みあふれた集会となりました。どの先生のメッセージにも共通していることは、困難な中でも宣教し続けることが答えになるのだということでした。時として私は「この困難が終息したら、また宣教できるようになるだろう」と考え、困難が終息することを第一に求めてしまいがちですが、初代教会の弟子達は困難の中でも宣教し続ける力を求めていました。困難な状況を打開するための主の答えは困難の中でも宣教し続けることにあるのだと教えられ、大きな力を頂きました。

さて宣教キャンプの第一の目的は御言葉によって変えられることにありますが、クリスチャンの楽しいレクリエーションもキャンプの大切な要素の一つです。今回の会場は八ヶ岳のふもとにある施設だったので施設職員のおすすめに従って高原の風を感じるハイキングを行いました。ハイキングというと比較的なだらかな道を楽しく歩いていくイメージがありますが、実際は山登りといってよいほど険しい道を進む探検のようなものでした。といっても辛く苦しいものではなく、大自然のアスレチックを進んでいるかのような楽しさがあり、参加者はステイホームと言われ続けてきたこれまでのストレスを発散することができたようで、心身ともにリフレッシュできました。

また宣教体験も行うことができました。香港で行われていた時は覚えたての広東語を使って道行く人にチラシを渡す体験をしていましたが、今回はハレルヤ教会のご厚意によりハレルヤ教会周辺のポスティングを行うことができました。しかしながら南アルプス市の夏は大変暑く20分も屋外にいたら熱中症になってしまうほどで、とても長時間のビラ配布ができるような環境ではありません。中には「自分達は沖縄よりも南にある香港の過酷な暑さの中でもやってきたから大丈夫だ」と自信たっぷりに言っていた者もいましたが、20分も経たずして香港よりも南アルプス市の暑さの方が厳しいことを身をもって知ったのでした。時間的にそれほど多くの枚数を配れたわけではありませんが、わずか20分の配布のために谷井涙賀先生が道案内をはじめ様々な準備をして下さり大変感謝しています。

集会のみであるならオンライン参加でも十分、恵みに与かれますが、ハイキングなどのレクリエーションの交わりや宣教体験といった活動はオンラインでは味わえないキャンプならではの素晴らしい体験です。こうしてコロナ騒動下にありながらも主の憐れみによって、このような貴重な集まりが持て、また一人も感染者がでずに最後まで守られたことを心より主に感謝しています。これからもますます青少年の宣教の炎が熱く燃やされていきますよう祈りに覚えていただけると幸いです。