シュレル宣教師ご家族の紹介と証し

海外宣教委員長 佐藤 一彦

 

太田聖書バプテスト教会は去年70周年を迎えました。戦後まもなく日本宣教のために米国からアービン&クララ・マーズデン宣教師ご夫妻は群馬県太田市に来られ教会をスタートしました。その後、先生たちは東京へ宣教拠点を移動し、教会はバビー&ケイ・フィンチ宣教師によって導かれました。 そして、そこに能雄先生が招聘され、信仰の基礎となる宣教への重荷が確立していきました。70年という長い歴史の中で、太田教会は常に宣教の教会でした。そして、能牧師の三女のぞみ師がウガンダ宣教師となり、宣教のビジョンが教会にとって更に具体的に身近なものとなりました。そして、ウガンダ宣教師であった佐藤が次に太田教会の牧師に導かれ、それだけでなく、主は今回再びアメリカより宣教師を遣わしてくださることになりました。 70年前から日本のために祈って下さっている米国の諸教会が、今なお日本のために宣教師を遣わし続けてくださっていることに本当に感謝です。

今回太田教会が宣教師を受け入れることが決まったのが2020年1月で、5月には先生ご家族が日本に来る予定でした。しかしその頃は新型コロナウィルスの感染拡大が社会問題となり始め、海外から外国人受け入れもことごとく中止となり、クリス先生たちの来日も延期を余儀なくされました。しかし、希望を持ちつつ祈りながら、感染の拡大減少の推移に一喜一憂しながら、結局最初の計画から2年後の2022年3月29日に日本に到着しました。この2年間は宣教の忍耐と祈りの訓練の時となりました。ヘブル10章36節「あなたがたが神のみこころを行って、約束のものを手に入れるために必要なのは、忍耐です。」新しく日本に来られたご家族をご紹介します。クリス&ミランダ・シュレル宣教師ご夫妻、ハラン君(6歳)、ベンジャミン君(5歳)です。どうぞ、このご家族のためにお祈りください。

 

 

クリス師のご挨拶

日本に召されたことを主にあって大変光栄に思います。私たちは、日本の全ての人々が唯一の救い主であるイエス・キリストを信じることを心から望んでいます。私たちは群馬県太田市にある太田聖書バプテスト教会の宣教の働きに携わり、宣教を始めることができることを大変楽しみにしています。

主は2015年に私の心に、日本が世界最大の未開拓民族の一つであることを教えて下さいました。その時、私と妻は日本の人々、そして日本の牧師先生たちのために祈り始め、私たちがそのためにどのように用いられるかについても祈りました。そして、2017年に私たちは、日本の文化や教会の伝道を体験するために日本に視察旅行として訪れました。この旅を通して、ここが福音を宣べ伝えるために来る場所であることを確信しました。

私たちは、多くの人がイエス様を救い主として知るようになることを望んでいますが、私たちは小さな一つの家族に過ぎません。私たちが主のために大きなことを成し遂げるためには、私たちの努力だけでは足りないことを知っています。「私が植えて、アポロが水を注ぎました。しかし、成長させたのは神です。」(Ⅰ コリント3:6)。宣教の主が、日本に教会を建ててくださることを信じています。神は、はっきりと語っておられます。教会は人々が弟子訓練され、正しく「植えられて水が注がれる」方法を学ぶ場所です。そして、そこから弟子たちが宣教のために派遣される所です。ですから、私たちの目標は、全ての人々が真の神についてより深く知ることができる教会を建てることです。そして、そこで救われた者が、次に水を与えるために訓練されることによって、主は教会を成長させてくださることを確信しています。もちろん、教会を開始するためには、信者がいなければなりませんから、私たちのやるべき大切な働きは伝道と弟子訓練です。そのためには、日本語をしっかりと習得しなければなりません。日本での働きに関して大きな夢はたくさんありますが、今はまずこの日本語を学ぶことに忠実でありたいと願っています。

日本での伝道を始めようとしている私たちのためにお祈りください。そして、私たちがここで宣教する人々の魂のためにお祈りください。